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古書殺人事件 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 113)

古書殺人事件 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 113)

『古書殺人事件』マルコ・ペイジ(ハヤカワ・ポケミス)読了。
このそそられる題名!
是非読みたかったが、探すのに手間取りそうだな……と思いきやあっさり見つかる。
今も新刊で買えます。

ある古書商がダンテの像で頭を砕かれた死体で見つかる。しかし、強欲な彼に恨みを持つ容疑者は多くいた。中でも、彼に保険金詐欺のために、稀覯本を盗んだと濡れ衣を着せられた元店員を警察は疑っていた。だが、自身も古本屋で、失われた稀覯本発見の名人ジョエルは彼が犯人ではないという確信があった。稀覯本を追ううちに、彼もまた危険な目に……

結論からいうと、イマイチ。
大戦前に書かれた小説だけに、という言い方はよくないけど、全体的に古臭い。
読んでてあまり爽快感がないんだよね。
主人公は、なんかパルプのヒーローみたいだし(時代的に意識してるかも)。
こないだ読んだ『殺人詩篇』ほど、古本である意味がないような。
もっと、改竄のこととか書き込んでくれればよかったのに。
期待はずれ。