『ほのぼの妖精レプラコーンの仲間たち』


この題名に「おやっ」と思った人は、「あれ」を持っている人だろう。
ハリポンから始まり、指輪のオスカーでいまだに続くファンタジー便乗刊行。
そういう発刊の仕方は嫌いだけど、そのおかげで今までに読めなかった海外ファンタジーも沢山訳されてるから、まー、よしとしよう。
それにしても、まさか、指輪物語の巨大コーナーが作られる日が来ようとは思ってなかったなー……。
話が逸れたな。


その便乗ものの中で異彩を放っている(と思う)のが、『ゴブリンの仲間たち』テリー・ジョーンズ&ブライアン・フラウドというゴールデンコンビ。
私的ベストファンタジー本の一つだね。その続き、というか同じシリーズみたいな感じで出されたのが、この『ほのぼの妖精レプラコーンの仲間たち』。
この手の本は好きだから、出るのは嬉しい。
でも、『ゴブリンの仲間たち』を期待すると、かなり外される。


ゴブリンが、例えて言うなら、バシャールからの電波を受信して、それを綺麗にまとめた、ていう感じなのに対して、こちらは普通にレプラコーンの生活を書いている本。サンリオの『ノーム』シリーズと同じだね。
絵も、もうちょい突き抜けて欲しかったかな。
嫌いじゃないんだけど、普通に絵本っぽい絵なんだよね。
こういう内容なら、やはり『ノーム』みたいに土臭い感じの方が好き。
そんなわけで、ゴブリンほどは推せないな。