以前から、もしくは当サイトを見て、その道を志したあらすじコレクターの皆様へ。
えっ、そんな奴いないって?


あらすじ道は、いっけん緩そうに見えて、これがなかなか一筋縄じゃいかない。
表紙ほどじゃないけど、版によってあらすじが変わることは結構ある。


ハヤカワの場合、一番最初はカバーではなくて扉ページにあった。
さらに、初版と再版で違うことも多い。
なぜかというと、昔はバーコードがなかった分、あらすじが、バーコードがある版よりも長いのだ。
スタージョンの『夢見る宝石』とかね。


創元は、カバーと扉ページにあらすじがある。
カバーの方が扉の要約って感じ(あらすじの要約ってのもなんだけど)。
扉がメインだから、あまり版の影響はない。
ただ、改題されるものや毎年の復刊フェアなんかであらすじが変わることが多い。ハインラインの『天翔ける少女』(『ポディの宇宙旅行』改題)とか。


サンリオのあらすじは、ひたすら長い。
さらに、よくわからない(笑)。ただ、変り種がある。ブラウンの短篇集は初版と2版でまったくあらすじが違うのだ。
他にあるのか不明。ディックとか表紙違いがあるから、そのあらすじも違うかも。


と、まー簡単に説明したけど、あらすじを読んで内容を読んだ気になってはいけない。
実際読むと、あらすじってのはあまり内容を説明していないものなのだ。