大秘密―噂・都市伝説・憶測の真相あばきます (ハヤカワ文庫NF)

大秘密―噂・都市伝説・憶測の真相あばきます (ハヤカワ文庫NF)

最近のハヤカワNFはこの手の翻訳が多いな。


前者は、都市伝説や噂などの大衆文化の謎を明かす、と言った内容。
コーラやケンタッキーのレシピ、サブリミナルなどなど。結構まじめな本。
個人的に一番面白かったのは、ニール・アームストロングは、月面で言い間違っているという話。
今伝わっているのは、That's one small step for a man, one giant leap for mankind.(一人の男には小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩)というやつ。
しかし、本当は、That's one small step for man, one giant leap for mankind.で、冠詞の「a」が抜けていたそうだ。
そうすると、人類には小さな一歩、人類にとっては大きな一歩、というわけのわからない文章になってしまう。
これは都市伝説でもなんでもなく事実で、当時の新聞などでもそのまま載せられたけど、どこも何も言わなかったそうだ。


で、オススメは後者の『こんなこと、だれに聞いたらいいの?』。
これは『つかぬことをお聞きしますが』とタイプ的には似ているけど、
はるかにくだらない質問にセシルおじさんの読者を小ばかにした答え。
本書の中でも触れられてるけど、ボルチモア人は変らしい。
質問者もボルチモアが多い。ボルチモアといえば、ジョン・ウォーターズにディヴァインだよ。やはりな(笑)
一番よかったのは、全中国人民が椅子に乗って一斉に飛び降りたら地面は揺れますか? という質問。
基本的には、こんな質問ばっか。でも、まじめに答えが返ってくるのがまたおかしい。
暇つぶしな最適な本。