アンブレイカブル』を借りたので鑑賞。
ネタバレあり……かも。


アメリカ人からはマンガヲタって、倣岸不遜なイメージなのか? とか
「日本のコミックでマスかくなよ」という心温まる(笑)台詞について書こうと思ったけど、まじめに感想。


結論から言うと、あんまり好きじゃないかなー。
監督が撮りたかったものはよくわかる。謎のヒーロー、レインコートマン(ださっ)の誕生秘話。
要するに、架空のアメコミヒーロー(変な言い回しだな)の外伝だけを作りたかったって感じなのかな。
たぶん、あのあと敵役は精神病院を脱走して彼に挑戦しつづけることになるんだろうけど、それを撮ったらこの映画の意味がない。
『ヤング・シャーロック』でシャーロック・ホームズ本編が存在しないようなもんかな。
そうすると、これはパロディと考えるべきなのかもしれない。


シックスセンス』を期待して見に行った人は肩透かしを食らっただろうなー。
けど、構成としては、あの映画と全く同じ。自分にたいする疑問、不安、理解、そしてその能力の活用。
能力者のこれからの生き方を見つけるまで、の話。
話を戻そう。


アメコミヲタクのサミュエル・L・ジャクソンが、ブルース・ウィルスこそが現実のスーパーヒーローだと確信して、彼を悩ませるけど、しかし、徐々にブルースもまた自分の力に気づき始める……てな筋。
これに夫婦関係の修復やら息子との交流やらが絡むんだけど、邪魔。
なんかかったるいんだよね。息子に新聞見せるシーンは涙したけど(笑)。ラストのどんでん返しは個人的には興醒め。
ずーっと、正体探りで緊張感を保って、ラスト直前で、サミュエル・L・ジャクソンが「人がいる所に行きたまえ!」って言って、そこで場面が変わって、新聞記事で終り。てな感じの方が好み。


でも、スーパーヒーロー誕生ものとしては、あのラストでの敵役の誕生も描かないとしまらないかなー。
いっそのこと、サミュエル・L・ジャクソンの妄想と偶然が重なってるだけで、本当にスーパーヒーローなのかどうかわからないような終り方でもよかったような。


シックスセンス』の方が面白かったわ。