特に書くこともないので、最近の私的映画評価論。


まー、映画の感想は、面白かったとか感動したってのが、
他人に説明したり薦めたりするときに、一番わかりやすいんだと思う。
しかし、それだけでは全てを語ることはできない。


すげーつまんなくて、他人に勧めにくいけど、
好きな作品というものが、映画を多少見る人間ならば一つ二つあるはずだ。
この辺をうまく説明できる評価法はないかと考えていたら、やっと思いついた。


その製作者が、自分の撮った作品をどれだけ愛しているかということ。
言葉を変えればこだわりかな。


例を言えば、ジョン・ウォーターズの『ピンクフラミンゴ』は撮影も、編集も、照明もなんか下手糞なんだけど、
そこには圧倒的なパワーがあるわけだ。
エド・ウッドなんかもそうかな(でも、『死霊の盆踊り』は本当につまんないけど)。


逆にハリウッド映画ってのは、細部へのリアリティみたいのは求めても、
映画そのものに対する愛がないから、
エンターテインメントとして絶対的に面白くなくちゃいけないわけだ。
そうでなければ、本当にただのつまらない映画。


バートンも昔はそうだったのになぁ。
次はバットマンを撮るそうなので、多少期待。


それらを踏まえると、『シベリア超特急』はかなりイイのかもしれない。
……そうかぁ?