ミドリノツキ(上)

ミドリノツキ〈上〉 (ソノラマ文庫)

ミドリノツキ〈上〉 (ソノラマ文庫)

『ミドリノツキ(上)』岩本隆雄ソノラマ文庫)読了。


まー、『星虫』ワールドじゃなかったから、そんなに期待してなかったんだけど、意外や意外、結構いける。


ゴビ砂漠に巨大な塔が現われる。
それは、超古代文明の遺産で、あらゆる願いをかなえることができるのだ。
しかし、それを願えるのはただ一人だけ。
一体誰が? 何を願うのか? そして、ミドリノツキとは? ……というあらすじ。


初の上下巻のため、色々と謎だらけで上巻は終了。
期待させられる。
ちょっと不器用な感じの少年と才色兼備のスポーツ万能少女と言う組み合せは相変わらず(笑)。
それを言うなら、他のキャラクターもみんな『星虫』に当てはめられんだけどね。


あとがきによると、次は『星虫』アンソロジーらしい。
脇役達の物語なのか、それとも全く違う観点からなのか?
でも、一人で書くんだから、アンソロジーじゃなくて、短篇集とか連作集だと思うんだけどね。


あと、イラストの小菅久美は最近お気に入りのイラストレーター(それとも漫画描いてるのか?)。
SFマガジン』で度々見かける。人間よりも、変な生物がリアルで可愛くて上手いんだよなー。