RED

ケッチャムエンジンいまだ止まらず。
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老人と犬ジャック・ケッチャム(扶桑社)読了。


これまでに読んだ3作の中じゃ、一番普通の小説。
それ故、他の2作と対比が難しい。
まー、犯罪者に理由がないのは相変わらずだけど。
あらすじとしては、老人の愛犬が少年にわけもなく殺され、老人が頑固に正義を貫こうとする話。


うーん。まともだ。
いつもの異様な状況がメインではなく、主人公が軸になって話が進む。
だから普通っぽく感じたのかな。最後も爽やかだしね。
陰湿で激しい暴力を期待していると、肩すかしを食らう。
かと言って、ケッチャム入門編として読むのもどうかと。


こんなもんか、と高をくくって『隣の家の少女』を読むと卒倒する(笑)。
やはり、ケッチャム体験者が箸休めとして読むべきかも。短いし。
個人的には、主人公の父親がすげーかっちょいい。


さーて、次は『オフ・シーズン』だ。