最近の噴飯もの

雑誌なんかに載ってる、よくギャグのネタにもある幸運のヒランヤやらネックレスやら及びその利用者の声。


ついに来ました、安倍晴明式神
なになに、西暦1000年に死んだ晴明がその直前封じこめた式神が、ついに封印を解かれ1000年分のエネルギーが……


ガァッデェェムッ!! !! !!
なぁぁぁんじゃぁぁぁ、そりゃぁぁぁ!


そんな話初めて聞いた。いや、俺が知らないだけか?
っつーか、晴明が死んだのは西暦で言う1005年ごろ。
1000年分のエネルギーを主張するなら、この5年の誤差はまずいんじゃないの。


だいたい、凄い神様やら悪魔やらじゃなくて、式神はただの使役神。
目に見える形としては、四天王なんかに踏まれてる邪鬼の変形したようなもんだ。
あれにご利益がありそうに見えるか?
まー、蠱毒の系統もあるから、1000年封じこめときゃなんとかなるかもしれんけど。
これから、まだ晴明自身のパワーかなんかを封じた石にでもすりゃいいのに。


そもそも、陰陽師を呪術師ってする考えが間違いだと思うんだよね。
まー、フィクションじゃその方が面白いけど、俺としては当時の最先端の技術を有した技術屋だと思ってる。
今以上に、当事は情報(真偽問わず)がパワーだったはずだから、
それを自在に操れる陰陽師の存在は凄かったわけだ。


陰陽道の二本柱は暦と天文なわけで、呪術専門ではない。
風水もかじってて、これだって最良の土地を選べる、情報の力。
で、式神は今で言うところのインターネット(だと思ってる)。
いかにして情報を集めるか、その手段。


普通の人間にはどこでそんな情報を掴んだのかわからず、その式神という名前しか見えてこないから、様々な説話が生まれた。
で、この式神ってのはなんだったんだろうね。
被差別民だったんじゃないかな。土蜘蛛の例もあるし。
それゆえに、鬼として扱ってたんだと思う。
不浄、という意味で見えないことになってたとかね。
戻橋の下に十二神将を隠してた、てのもそのことか?
河童は川べりに住み付いた渡来民や不可触民っつー考えもあるから、この辺とつなげられるかも。
うーん、この辺から突っ込んで煮詰めれば、ちょっとしたものが書けそうだな。


そんなわけで、こんなもの買わないように。