最初は鶴田謙二が目的で『モーニング増刊マグナム』を買ってたんだけど、
今やこれのために手にとっている、と言っても過言ではない。


というわけで、昨日出た『サトラレ』一巻の話。
あらすじは、自分の思考が周りに漏れ聞こえてしまう「サトラレ」と呼ばれる症状の人々とそれをとりまく人々との物語。
まず、サトリの話なら誰でも思いつくけど、サトラレと言うのは凄いと思った。
人の心が読める主人公ならまー話は進めやすいけど、他人に考えがわかってしまう、
と言うのはけっこう一発ネタっぽいから、連載してて、なおかつ飽きさせない展開は凄い。


絵はいわゆるイラスト系の上手い絵ではない。
けど、この物語にはぴったりあってると思う。
線が細くてトーンばりばりだったら全然違うだろう。
イラストとマンガの上手さってのは違うからね。
ストーリーと一緒に動くから、写真のような構図を持ったイラストは合わないことがある。
イラストレーターが描いた漫画ってつまんないこと少なくないし。


こう見ると、漫画はまず絵が目に入るけど、やっぱりストーリーだよな。
構成はオムニバスでギャグタッチあり、シリアスありと言ったところ。
第一話はかなり笑えたけど、やっぱメインはヒューマンドラマかな。
四話『サトラレに向かない職業』は涙腺が緩んだ(笑)
『女サトラレの歩んだ道』のラストがけっこう好き。
やはり感動系の『サトラレの島』の主人公、白木が後で結構おもしろキャラで出てくるのがなんとも。


ところで、映画化されると言う記事を雑誌で見たときには驚いた。
なんでまー、またマイナー漫画が。
小松を鈴木京香がやるってのが……
いや、けっして嫌いなわけじゃないんだけど、小松をなぁ……