THE ARRIVAL
- 作者: Shaun Tan
- 出版社/メーカー: Arthur a Levine
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: ハードカバー
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いつもお世話になってるa nanny mouseさんのオススメ・グラフィック・ノベル。
巨大な尻尾の影に怯える貧しい町。妻子と別れ、一人海を渡って大都市へ出稼ぎにやってきた男。言葉は通じず、なかなか仕事も見つからない。しかし、アパートにいた奇妙な生物と一緒に街を歩き、心優しい人々に助けられながら、再び家族一緒に暮らせることを夢見る……
台詞はなく、出てくる文字も架空なので、あらすじは脳内補完。もしかしたら全然違う話だったりして。
鉛筆描きのような質感はひじょうに好み。フーゴ・ハルにちょっと近いかも？ 架空の街と変な生物にあふれているんだけど、生活感あふれ、どこかノスタルジーを感じる町並みは本当に魅力的。また幻想的でありながら、強く実体を伴っていて、圧制（虐殺？）から逃げてきた夫婦の過去は圧倒的。
最初は主人公の表情は重く、風景も曇りのようなトーンなんだけど、後半に進むにつれ、彼の顔も明るく、そしてページも光り輝くようになっていく表現は素晴らしく、グラフィック・ノベルならでは。『岸辺のふたり [DVD]』や『アンジュール―ある犬の物語』に近い余韻があるかな。
ヴィジュアルに浸るだけで、読み解きは不要なのかもしれないけど、表紙にいる、グロテスクでありつつキュートな生き物が何を表しているのか、いろいろ考えてしまう。大都市の海の玄関口にそびえる巨像や、助けてくれる人々が必ず動物を連れているのを見ると、善意や親切心、または平穏の表れなのかな？ などと考えてしまう。また、途中で出会う人々が語るファシズム的な過去には現れて来ないし、主人公もだんだんと可愛がるようになってくるんだよね。
まぁ、下手な深読みは無視して、ファンタジーの傑作としてオススメ。
この作者のほかの作品も気になる。
『ビッグコミックスピリッツ』『ヤングマガジン』『週刊プレイボーイ』
ビッグコミックスピリッツ
・『MOON』
すばるの友達、ロールが練習を見に来た。
ニコとなんで合わせられないのか、不思議がる彼女。
ちょっと踊ってみせると言うが……
やっぱ、カティアだったか〜！
もう出てこないのかと思ってた。
・『オメガトライブキングダム』
桜警備を動かすタイミングを計る冬悟。
ハルとの約束で悩むイヴ。
中国が動こうとしていることを知らせたい早水。
そして英姫は……？
・『ハクバノ王子サマ』
多香子と黒沢の出会い。
・『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
ホテルに入った二人。
そこで、田西はちはると……
・『バンビーノ』
無駄のない動きを見せる省吾。
それを見て、香取もついに彼を認める。
・『闇金ウシジマくん』
妻は実家に帰ってしまい、落ち込む小堀。
実家の隣の住人も、なんか関わってきそうだなぁ。
・『ホムンクルス』お休み
ヤングマガジン
・『赤灯えれじい』
工事現場でヤスシと出会ったサトシ。
一方、久保さんからは会社が潰れたことを聞かされる。
その頃チーコは？
・『カテキン』
一緒に死のうという上野さん。
それに対して幸は？
悪・幸が現れるのか？
・『空手小公子小日向海流』
海流を観察する対戦相手の尾嶋。
・『Y十M』
ついに、十兵衛vs.漆戸！
・『みなみけ』
風邪を引いたカナ。
しかし、チアキに嫌みを言われたくなく、隠そうとするが……
週刊プレイボーイ
・『キン肉マンII世』
カオスとのツープラトンがうまく行かない。
