無限の住人


『無限の住人』鑑賞


木村拓哉三池崇史監督がタッグを組み、沙村広明原作の人気時代劇コミックを実写映画化。伝説の人斬り・万次は、妹の命を奪われて生きる意味を見失った時、謎の老婆によって無理やり永遠の命を与えられ、死にたくても死ねない「無限の体」になってしまう。そんな永遠の時間を孤独に生き続けるだけの日々を送っていた万次の前に、剣客集団・逸刀流に両親を殺された少女・浅野凛が現われ、仇討ちの助っ人を依頼する。凛の姿に亡き妹の面影を重ねた万次は、用心棒として凛を守ることを決意し、凄絶な戦いに身を投じていく。「湯を沸かすほどの熱い愛」の杉咲花が凛役のほか、万次の妹・町役も務めて1人2役を担当。逸刀流の統首・天津影久役を福士蒼汰が演じるほか、市原隼人戸田恵梨香市川海老蔵ら豪華実力派キャストが集結した。

同名コミックの実写化。


そりゃ、行きますよw


勝手に前後編だと思いこんでたんだけど、これ一本で完結なのね。
だからなのか、140分とかなり長い。


これが面白ければ、長さもそんなに気にならないんだけど、残念ながら、ダイジェストっぽいのに退屈、というしばしば見かけるダメなパターン。


原作と比べてどうこう、以前に作中で整合性が取れてないんだよね。
映画始まって早々、万次の手は再生するのに、目と顔の傷が治らないことでもうドン引き。
百人斬りの異名が有名かどうかもわからず、いきなり百人斬りと呼び始めたり。
原作だと黒衣鯖人の肩は初登場時は一つだけだったよね? う〜ん。


登場キャラクターは多いんだけど、その一人ひとりの描写が薄いんで、原作未読なら「?」だろうし、既読なら不満だけが溜まる。
特に、原作の主要キャラにして、魅力ある凶と百琳の扱いはなに? てっきりラストバトルで加勢に来てくれると思ってたのに、出番があれだけなら、むしろ出さないほうがいいよ。


またタイムスケールが全くわからず、2〜3日の話に見えるけど、それなりの期間の物語なんだよね? いきなり尸良が白髪になってるのとか、説明ゼロなんで意味不明。「無茶苦茶痛ェんだよ!」くらいの台詞は入れればいいのに。


ゴア表現も、「とりあえず入れてみました」感で嫌気がさす。
原作の残酷表現は、被虐/加虐趣味のフェティッシュなんで、それがないと面白くもなんともない。


いいとこ探しするなら、『テラフォーマーズ』よりは映画っぽかったですよ。