X-Men: Apocalypse



『X-MEN:アポカリプス』鑑賞



マーベルコミック原作の人気アクション大作「X-MEN」の前日譚を描いた「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」「X-MEN:フューチャー&パスト」のシリーズ続編。人類の文明誕生以前からミュータントの力を使い、神として世界を支配していたアポカリプスが、数千年の眠りから目を覚ました。人類の文明が間違った方向に発展したと考えるアポカリプスは、世界に新たな秩序をもたらすため、マグニートーらを従え、世界の破滅を計画。プロフェッサーXやミスティークらが率いる若きX-MENたちは、アポカリプスの企みを阻止するため立ち上がるが……。シリーズ第1作「X-MEN」や、前作「X-MEN:フューチャー&パスト」を手がけたブライアン・シンガーが監督。アポカリプス役は、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のオスカー・アイザックが務めた。

X-MEN』プリクエル最新作。


アポさんのパワーで教授の頭皮が! 頭皮が!


ビジュアル的には満点近くあげてもいいなぁ。
社名に集英社が加わる前の「小プロ」って感じw
顔つきから童貞臭漂うサイクロプスは素晴らしい。
ゲーム・オブ・スローンズ』ファンにはサンサでお馴染みの、ソフィー・ターナージーンもはまってる。かなり背が高いんだけど、ファムケ・ヤンセンになると考えれば納得w
モヒカン・ストームも、サイロックも最高。
前作で一気に株を上げたクイックシルバーは今作でも大活躍。時間停止(ではないけど)の描写として、これほど成功してるのはないんじゃないかなぁ。そんな能力を持ってるのに、『Mrs.パックマン』と『ナイトライダー』というボンクラ方面への目配せも怠らないw
『スリラー』風ジャケットのナイトクローラーの、アメリカ文化に溶けこもうという努力がいじましいw
そして、ジュビリーのダサさよw


観客によって違う触感を与える映画で、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』*1からの観客なら、ミスティークが今作でリーダーシップを取ってくれるのは当然の流れだけど、旧三部作からの観客には、まるで違う時間軸を歩み始めた驚きと楽しみ、原案(?)である『エイジ・オブ・アポカリプス』*2を読んでいる観客には、敵・味方がシャッフルされた戦いをついに映像で観ることができた喜びがある。


一方、前二作に比べると、話はイマイチだなぁ。
これまで、20世紀史の影にはミュータントたちの戦いもあった、という構造が面白かったのに、今回はそれがないんだよね。核の脅威くらいだけど、それも歴史的事件に絡まないし。


今作の主人公でもあり、テーマでもあるのがマグニートー
彼は常に全てを奪われてきた者なんだよね。
だからこそ、アポカリプスに同調しちゃうんだけど、それでも、自分の家族=ミュータントたちを守り、怨恨の連鎖は何も生まないことを知っている心の持ち主。その割には、こどもまで作った前の彼女を捨ててるけどw
旧三部作とはミュータントの歴史は大きく変わったから、以降の作品はどうなっていくのかは楽しみ。
MCUとキャラの貸し借りくらいすればいいのになぁ……


スタン・リーはいつからか、クレジットされるようになったから、厳密にはもうカメオではないけど、ウルヴァリンはカメオだよね?(予告で出ちゃってたけど)
彼はなんで、あそこに捕まってたの? 『X-MEN:フューチャー&パスト*3のラストで彼を引き上げたストライカーはミスティークだったのに。それともうっかりさんでまた捕まっちゃった?


恵まれし子らの学園にいる生徒は、角が生えてるとかノートを浮かしてるくらいの描写は欲しかったなぁ。