Alice Through the Looking Glass



『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』鑑賞


ティム・バートン監督が「不思議の国のアリス」をもとに描いた大ヒットファンタジーアリス・イン・ワンダーランド」の続編。悲しい過去にとらわれたマッドハッターを救うため、時間をさかのぼる旅に出るアリスの姿を描く物語で、バートンはプロデューサーとして参加。「ザ・マペッツ」のジェームズ・ボビンが新たに監督を務めた。ミア・ワシコウスカジョニー・デップアン・ハサウェイヘレナ・ボナム・カーターら前作の豪華キャストが続投。2016年1月に他界した名優アラン・リックマンも前作から引き続き声の出演を果たしており、本作が遺作となった。

前作*1が退屈極まりなかったので、こちらも全く期待せず。


さすがに、ミア・ワシコウスカはトウが立ちすぎでしょう。
主人公は、彼女の娘とかでもよかったと思うんだよなぁ。ワンダーランドの住人はキチガイだから、別人でも気づかない、という感じで。
まぁ、前作で、界中でイメージの源泉と化しているオリジナルを凡百なファンタジーにしちゃったんだから、それは期待できないけど。


個人的に、ワンダーランドの住人は、永遠に「今」を生きていると思ってるんだよね。だから、お茶会の時間は止まり、白ウサギは常に時間を気にしている。まさに、『ビューティフル・ドリーマー』たち。
それなのに、彼らの過去や因果を見せられても白けるだけ。
城下町とか、ホントに単なる普通のファンタジー


でも、タイムトラベル部分は悪くなかったと思うんだよね。ちゃんと伏線も拾うし。
絶対に過去は不変で、アリスがそこに介入しても、よくある因果律に組み込まれない。予告では悪役に見えた「タイム」も何があっても時間を守ることを使命としているだけ。時間の城のロボットたちもカワイイし。全部アリスが悪いw
ただ、『不思議の国のアリス』である必要が全くない。事実、マッドハッター以外のキャラはおざなり。バンダースナッチは途中から消えちゃうし。まるで他の企画をアリスと混ぜたかのよう。
懐中時計が重要アイテムなんだから、白ウサギの時計を使えよ。


限りある時間で、優先度は低い映画。