Deadpool



『デッドプール』鑑賞


マーベルコミック原作の人気作「X-MEN」シリーズのスピンオフで、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」に登場した異色のヒーロー、デッドプールを主役に描くアクションエンタテインメント。好き勝手に悪い奴らをこらしめ、金を稼ぐヒーロー気取りな生活を送っていた元傭兵のウェイド・ウイルソンは、恋人ヴァネッサとも結婚を決意し、幸せの絶頂にいた矢先、ガンで余命宣告を受ける。謎の組織からガンを治せると誘われたウェイドは、そこで壮絶な人体実験を受け、驚異的な驚異的な治癒能力と不死の肉体を得るが、醜い身体に変えられてしまう。ウェイドは、赤いコスチュームを身にまとった「デッドプール」となり、人体実験を施したエイジャックスの行方を追う。「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」でも同役を演じたライアン・レイノルズが、毒舌家で自己中心的という型破りなアンチヒーローデッドプールに扮した。全米ではR指定作品として記録的な大ヒットを飛ばした。監督は、視覚効果分野出身で今作が初長編作となるティム・ミラー

爆音試写会(字幕)とMX4D(吹替)で、2回鑑賞。


海外での評判は高かったけど、「散々待たされてたから、今更つまらないと言えない雰囲気なんじゃないの?」と構えてましたよ。


いや〜、面白い。
『アタック・オブ・ザ・キラートマト』*1を思い出す。赤いし。


まず、これ一本で完結してるのがいい。
アメコミ作品で、オリジンをやるのは1作目の宿命だけど、誕生編とヴィランの二本柱にしないといけないから、尺的に圧迫してるんだよね。しかし、今作はその二本が不可分なため、フラストレーションがない。


また、コロッサスも出てきて、FOX版MCUではあるものの、今のところ独立してるんだよね。第四の壁ネタにもなってるけど、他のX-MENメンバーは出てこないし、スチュワート世界かマカヴォイ世界か、どちらに属しているのか明言されない。コケたら切り捨てるつもりだったんだろうし。


デップーと言えば、読者の存在を知っているという第四の壁を超えられるキャラ。
映画でこれを再現すると、「制作費がない」とか「緑色のコスチュームは嫌だ」とか、スクリーンの外の事情を口にし、観客に向かって話しかけてくる。楽屋ネタで、悪ノリとも感じられるから、これが性に合わない人はいそう。
こういう部分が、『アタック・オブ・ザ・キラートマト』っぽいんだよね。ちなみに、『キラートマト』は大好きなので褒めてますよw
それと同時に、下品&ポップカルチャーネタを常にしゃべり続けているという饒舌キャラでもある。これは吹替の方がオススメ。


ライアン・レイノルズ、ホントにデップーやりたかったのね。
ラストでコロッサスに言われる「人生には、4、5回ヒーローになるチャンスがある」を5回め*2で体現w


あと、X-MENNからのコロッサスとネガソニックティーンエイジ・ウォーヘッドはカワイイなぁ。
キチガイ、反抗期の二人挟まれながら、優等生っぷりを崩さないコロッサス株もストップ高でしょうw


続編は、もうちょいはっきりと、他の作品のリンクさせるだろうね。
第四の壁を超えるんだから、スパイダーマンとも共演してほしいよなぁ……


ところで、MX4Dなのに、セックスシーンでピクリとも動かないのは、どういうこと!?