テラフォーマーズ



『テラフォーマーズ』鑑賞


火星で人型に進化したゴキブリ「テラフォーマー」と人類の壮絶な戦いを描いた大ヒットコミックを、鬼才・三池崇史監督のメガホンにより実写映画化。主演を「悪の教典」でも三池監督とタッグを組んだ伊藤英明が務め、武井咲山下智久山田孝之小栗旬ら豪華キャストが集った。2599年、人口増加による貧富の差が激しくなる日本では、新たな居住地開拓のために「火星地球化(テラフォーミング)計画」が始まっていた。しかし、火星の気温を上げるためにコケとともに放たれたゴキブリが異常進化してしまう。そのゴキブリたちを駆除するため、15人の日本人が火星に送り込まれるが……。

期待してるほどつまらなくないよ(悪い鑑賞法)と言われてたんだけど、これ、結構ヤバいよ。


原作はかなり初めの方で読むのやめちゃったから、内容の記憶はほぼなしの状態での鑑賞。


まず、いいとこ探しから。
原作が多国籍チーム(ということは覚えてる)なのに、映画は全員日本人、ということで観る前から大きく評点を下げている事案だけど、フィクション内のリアリティを損なうことなく、その理由付けは悪く無いと思う。
ただ、それなら、なんで無意味に英語で喋るキャラを混ぜる!


26世紀の日本の街の風景が、強力わかもと風の看板、降りしきる雨、スピナーそっくりの飛行車、と我が目と製作者の正気を疑う。
「二つで十分ですよ」が出てきたら、いたたまれなくて、劇場から飛び出していたかもw
コメディとして使うならまだしも、21世紀のSF映画でやることじゃないよ。
500年後の想像力がこれ程度か……


地球−火星間で即時通話できる通信機とか、宇宙船の中は楽な格好してればいいのに、とか、ゴキブリの卵がでかすぎる、とか、そういうことは細かいことですよ。


なんか、薄ら笑いしながら撮影してる様子が透けて見えるんだよなぁ……


ギャグということはわかるけど、全く笑えないシーンの数々が、かなりキツイ。
それ自体が全体の不必要に全体のスピード落としてるし。
回想シーンとかも省いて、ひたすら怪人同士のバトル映画にしちゃえばよかったのに。


あと、主演の伊藤英明がひどすぎる。
あんまり邦画とかドラマ見ないから知らないけど、こんなに下手くそな人なの?


一番面白いシーンは、エンドロールにアース製薬が協賛で出るところ。
みんな、終わっても席立たないようにw