Captain America: Civil War



『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』鑑賞


マーベルコミック原作「キャプテン・アメリカ」シリーズの第3作。マーベルヒーローが集結した「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」後の物語となり、キャプテン・アメリカとアイアンマンという「アベンジャーズ」を代表する2人のヒーローの対立を描く。人類の平和を守るアベンジャーズは戦いは全世界へと広がるが、その人的・物的被害大きさから、アベンジャーズは国際的な政府組織の管理下に置かれ、無許可での活動を禁じられる。一般市民を危機にさらしてしまったことへの自責の念から、アイアンマンはその指示に従うが、「自らの行動は自らの責任で持つべき」という持論のキャプテン・アメリカは反発。2人の意見はすれ違い、一色触発の緊張感が高まっていく。キャプテン・アメリカ、アイアンマンらおなじみのアベンジャーズの面々に、アントマンブラックパンサー、そしてスパイダーマンと新たなヒーローも続々参戦。

メイおばさん、ノーチェンジで!


2DとIMAX3Dで鑑賞。
アクションはかなり動きが早いんで、3Dは画面がちらつく印象。


以下ネタバレ全開。


政府の管理下に置かれるべきというトニー(主にペッパーとの関係修復のため)と、これまでどおり自分たちで意思決定すべきというスティーブ(主にバッキーとの友情のため)の対立。
ファルコンはやはりキャップとの関係を取るし、新加入のブラックパンサーは父の仇、そしてトニーもラストで大人の対応を忘れる。
「見張りは誰が見張るのか?」と大義だの理念だの正論だのを理由にしても、やはり人間はそれではなく、個人的な動機で左右されるんだよね。


そもそもキャップが、責任感は誰よりも強いけど責任能力はない、という危なっかしいキャラクター(トニーは少なくとも金銭的保証はできる)。
ラストは、謎の国がバックにつくって、どこぞのテロリストだよなぁ。


それはさておき。
主人公級のキャラたちが乱戦するのが、まぁ、楽しく、飽きないんだよね。
それぞれ合体技/必殺技やるんで、まさにマブカプ*1
ファルコンさんはカッコ良すぎ。
ブラックパンサーも今までにない動きで際立っている。


中でも、新加入のスパイダーマンはよかったなぁ。
アメイジングスパイダーマン*2が打ち切りになっちゃって、もやってましたが、今度のスパイディは文字どおりのガキで、緊張して口数が多くなってる感じとか、愛さずにはいられないでしょう。
父親不在の中、トニーの「隠したエロ本を見つける不良なおじさん」感は最高。
で、メイおばさんはエロすぎるでしょう。一瞬、MJかと思ったよ。もしかして、血のつながりはないとか?
CMでスパイダーマンは出さないほうがよかったんじゃないかなぁ。登場するって情報だけ流しといたほうが、驚きと喜びは大きかったよなぁ。


で、そのトニーは未だ父親への思いに溝がある。
『エージェント・カーター』*3のハワードは、トニー以上のクソ野郎なんだけど、晩年はえらく真面目そうな人物になってて、一体何があったのか? 彼の母親が何者なのかも、今後語られていくのかな。


考えると、『シビル・ウォー』は家族を喪失した者達の物語だよね。
トニーは、両親を殺され、ペッパーとの関係は悪く、唯一残るアベンジャーズだけは離散しないように奔走する。
だからトニーは、唯一ちゃんと家族がいるホークアイの軽率な選択に激怒する。
それなのに、アベンジャーズの父性たるスティーブは前の彼氏を選んで好き勝手やっちゃうんだもんなぁ。
財布を握ってるトニーが三下り半を突き付けて、でもスティーブからのロミオメールでキュンと来ちゃう感じかしらw


敵のジーモも良かったなぁ。
彼はこれまでのMCUのキャラでは一番普通の人間。
彼にとっては、スーパーヒーローもスーパーヴィランも等しく家族の仇。
彼と同じような苦しみを受けた一般人がたくさんいるはずで、やっとアベンジャーズもそれを体験することになる。


ラスト、スティーブが仲間を脱獄させる。お尋ね者じゃん、と思ったけど、これはトニーのアベンジャーズとスティーブのシークレットアベンジャーズということなのかな。
で、サノスがやってきて、和解して共闘、という流れ?


MCU映画終了後、「◯◯は帰ってくる」のテロップはお約束だけど、「スパイダーマンは帰ってくる」は凄いよね。
次って、他社の映画だもんなぁ。
スパイダーマン:ホームカミング』はトニーが出るみたいだけど、ということは『シビル・ウォー』後の物語?
『アメスパ』はみんな見てるからいいよね? ということでオリジンはやらないんじゃないかなぁ。というか、もうやらなくていいよ。