Tangle of Need

金眼の黒狼と月下の戦姫(上) (扶桑社ロマンス)

金眼の黒狼と月下の戦姫(上) (扶桑社ロマンス)

金眼の黒狼と月下の戦姫(下) (扶桑社ロマンス)

金眼の黒狼と月下の戦姫(下) (扶桑社ロマンス)

『金眼の黒狼と月下の戦姫』ナリーニ・シン〈扶桑社ロマンス〉

パラノーマル・ロマンス「超能力者=動物に変身する種族」シリーズ第11弾!狼チェンジリング“スノーダンサー”の副官リアズは、ヨーロッパ配属中に自分の“伴侶”となるべき女性と出逢うが、彼女はすでに別の男性と幸せな結婚生活を送っていた。一方、上級戦士のアドリアは自身より強さで劣る男性とつきあっていたが、やがて二人の関係には無理が生じて別れることに。巣穴に転属となり戻ってきたリアズとアドリアは、傷ついた心を持つものどうし、お互いに強く惹かれ合うものを感じるが…
ドリアに強く惹かれながらも、リアズは“伴侶”である女性への裏切りに等しい自分の衝動を容易には認めることができなかった。それでも互いに求め合う二人は、まず親密な“肌でふれあう特権”を共有する関係を築こうとする。そんな折、不安定さを増す“サイネット”で暗躍する“純粋なるサイ”たちが恐るべき事態を引き起こす。危機を前にして狼たちの下す決断とは?リアズとアドリアの物語と並行して、“伴侶”となったホークとシェンナの愛情あふれる日々をも活写。巻末には特別短編を収録!

毎度毎度、同じ事言ってるけど、ロマンスパートいらないんだよなぁw 


それがないとレーベルの意味がなくなっちゃうのはわかるけど、SF的な設定の物語部分がかなり面白くて、ロマンス抜いても成り立つんだよね。
種族が違うカップリングだと、三種族で交際されている世界の縮図的と言えなくもないし、前作*1のようにサイの秘密兵器だった少女が主人公だと、世界観に関わってくるから、まぁ、我慢できなくもないんだけど(飛ばすけどw)、今回のように同種族のカップルだと、世界とはまるで関係なく盛ってるだけなので、正直どうでもいい。


と、ここまではいつもの愚痴。


前作が一区切りだった(らしい)ので、今回は、サイ内部の派閥争いにテロ、ヒューマンもサイに対して反撃の狼煙をあげ、新しいチェンジリングの集団も登場、世界の命運を握る(のか?)アリスは目覚めるのか!? とイベント目白押し。
特に、今まで存在は言及されてきた海のチェンジリング集団〈ブラックシー〉がついに登場。この手の話で、海中生物のチェンジリングって意外に珍しいんじゃないかなぁ。
謎多き女性アルファ、群れの構成要素、彼らの思惑が今後の大きな流れに関わってくるのかな?
空のチェンジリング〈ウインドヘイブン〉もちゃんと出てきてほしいなぁ。


ロマンスの方は、イマイチ印象が薄い二人なんだよなぁ。ホークとシェンナのラブラブっぷりにかすんじゃうw