水玉螢之丞調査作業要領(2)

先日のLiveWireで話そうと思って、すっかり忘れたので、ここに書いときます(だから準備しておけと……)


水玉螢之丞画業集成』を手にとってくれた方の中には、「あれ? 『デイジーデイジー』は?」と思われた方もいるかもしれません。



『ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか』は小野不由美さんのゲームエッセイ。
水玉さんが描くキャッチーな表紙を記憶してる人も少なくないでしょう。


「THE スーパーファミコン」で連載していたもので、水玉さんが挿絵を担当していた……という記述をネット上で見ることがあります。


本当にそうなのか?


「現物を見て確認する」のが基本なんで、雑誌を調べる前から判断するのはダメなんだけど、それでも、雑誌連載も水玉さんが担当していた、とうのには懐疑的だったんだよね。


(1)イラストが書籍の見開きレイアウトに合わせてある
(2)イラスト量が少ない
(3)あとがきの対談で、連載中のことに全く触れていない


(1)と(2)は根拠としては薄弱だけど、(3)は結構な強度を持ってると思うんだよね。


で、いざ、永田町。


ところが、国会図書館の「THE スーパーファミコン」の所蔵にかなりの欠けが。
それも数十冊単位。
だから、もしかしたら、閲覧できなかった部分に水玉さんのイラストが載っていた可能性は排除できない。
でも、やはり自分の推測はあっていると思う。


まず、連載中のイラストは別の方。
上記とダブっちゃうけど、見てない号にも水玉さん載っていない、とは言い切れないものの、レイアウトが合わないんだよね。


それから、毎回作者近況が載ってるんだけど、終盤の回で「SF大会にて、水玉先生と秘密計画進行中」的なコメントがあって、これが『デイジーデイジー』の単行本のことじゃないかと推測できるんだよね。


これにて、QED


こんな推理ゲームを半年間続けてましたw