Song of the Sea



『Song of the Sea』鑑賞



「東京アニメアワードフェスティバル 2015」(TAAF2015)の長編コンペの一作。


TAAF2015と言えば! 『ヒックとドラゴン2』*1! なわけですが、抽選はあえなくハズレ……
なんで、ちゃんと上映しないんだろ。
前作の轍を踏まず、上映館絞ってやれば、満席にできそうなもんだけどなぁ。
配給会社の志の低さに絶望したよ。


まぁ、それが外れたおかげで、この『Song of the Sea』が観れたわけですが。時間丸かぶりなのは、不親切だよなぁ。
ヒックとドラゴン2』はソフト化されるけど、こちらはわからないので、試合に負けて勝負に勝った感じ?w


本年度の、米アカデミー賞アニメ部門にノミネートされた、アイルランド監督の作品。


ケルトの妖精、セルキーを題材にしたアニメ。

これ、日本人好きでしょ〜
ポポロクロイス物語*2を想起させるような、懐かしく温かみのある絵柄。しかし、無論技術はしっかり21世紀にブラッシュアップ。
絵本が動いているような丁寧な画面は『かぐや姫の物語*3にも通じるかな。ケルトの螺旋文様が常に散りばめられていて、絵本感はより強い。
音楽はもちろんケルティックで、キリスト教以前の八百万の神々の物語は日本人にも親和性が高いと思う。


お父さん、お祖母さん、知り合いに爺さんがそれぞれ神話のキャラクターと対応してるんだけど、そこはもうちょい強く印象づけても良かった気もするなぁ。お祖母さんの掘り下げが浅いのが残念。


なんて分析せずとも、主人公のシアーシャの可愛さにメロメロ。
セルキーのコートを着た姿の愛らしさもさることながら、いちいち髪をかきあげる仕草がもおっ!


監督の前作の『ブレンダンとケルズの秘密』とセットでソフト化希望!


それにしても、セルキーのコートと、羽衣伝説はよく似てるよなぁ。
どっかに原型があるのか?