Retornados



『ゾンビ・リミット』鑑賞


「REC」シリーズの製作スタッフによる、新感覚ゾンビホラー。ゾンビウィルスの発症をワクチンで抑えられるようになった世界。ウィルス感染者は「リターンド」と呼ばれ、定期的にワクチンを打つことで普通に生活することができる。リターンドをサポートする病院で働く女性ケイトは、リターンドの恋人アレックスと幸せに暮らしていた。ところがある日、ワクチンの在庫が残りわずかだという噂が流れはじめる。不穏な空気が街を覆うなか、ケイトとアレックスは大量のワクチンを持って逃亡するが……。メガホンをとったのは「エクソシズム」のスペイン人監督マヌエル・カルバージョ。「コズモポリス」のエミリー・ハンプシャーと「アンダーワールド 覚醒」のクリス・ホールデン=リードが主人公カップルを演じた。日本では「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2014」にて劇場公開。

ダッセー邦題だなぁ、と思って観たんだけど、これがなかなかアタリ。


現在、ゾンビ(とジャンル分けできるもの)の定義は大別して、「動く死体」か「死ににくい人間(に似た何か)」になると思う。
最近定番のウイルス型は後者になるかな。


その中でも、ユニークな一本だと思う。


ゾンビウィルスが蔓延しながらも、毎日のワクチン注射で発症を抑えられるようになった世界。
しかし、感染者は差別され、さらには、ワクチンの在庫が少なく、新開発も進んでいなかった。彼らを隔離しろとの意見も現れ……


公開時期はたまたまだけど、まさか、日本でデングとエボラがトピックになるとは思ってなかったよなぁ。
この映画内の差別、パニックは絵空事ではないリアルさを伴っている。


ラストは某作品に似ている、と書くとネタバレかな。