Rigor Mortis



『キョンシー』鑑賞


呪怨」の清水崇プロデュースの下、香港の歌手で俳優のジュノ・マックが初メガホンを取り、1980年代に一世を風靡したキョンシー映画を現代によみがえらせたサスペンスホラー。かつて人気俳優として活躍していたが、現在は落ちぶれて家族からも見放された男が、化けものが出ると噂される集合住宅で自殺を図ろうとする。そんな男の前に、異形のものたちが次々と姿を現わす。チン・シウホウら「霊幻道士」シリーズのオリジナルキャストも集結。2013年・第26回東京国際映画祭「アジアの未来」部門で上映(映画祭上映時タイトル「リゴル・モルティス 死後硬直」)。「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2014」で劇場公開。

グレイトフル・デッド*1復刊読んで、『霊幻道士*2リメイクしないかなぁ、と思ってたんだよね。
道士はあくまで術で戦うところが好き。


童夢』を連想させる巨大なアパート、鮮血が映える灰色を基調とした映像、曰く有りげな住人たち、とホラーとしてしっかり作りこまれているんだけど、個人的にはコレジャナイ感が……


やっぱ、キョンシーはコメディ・アクションで見たいかなぁ。
ぴょんぴょん跳ねる動きだけでコミカルなんで、それを回避させるためなのかどうかはわからないけど、今回のキョンシーはもろにJホラーな怨霊と合体してあまり跳ねないんだよね。


雰囲気はいいんだけど、それ先行で色々と処理しきれていなくて、通路に現れる幽霊(かなり強力そう)や地下の子供の妖怪、キョンシーがこの世から突然いなくなった理由とか、全く語られない。
映像やセリフにされたからには、そこにつながると思ってたから、激しく欲求不満。
魔空空間に引きずり込む、道士の風水盤みたいなアイテムはカッコ良かったけど。


霊幻道士』シリーズのチン・シウホウって誰? と思ったら、当時の色男役か。