Hercules



『ヘラクレス』鑑賞


ギリシャ神話の英雄ヘラクレスを描いたスティーブ・ムーアのグラフィックノベルを、「ワイルド・スピード」シリーズや「G.I.ジョー バック2リベンジ」などで活躍するドウェイン・ジョンソン主演で映画化したアクション大作。監督は「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」「ラッシュアワー」のブレット・ラトナー。全能の神ゼウスと人間アルクメネの間に生まれたヘラクレスが、自身の出自や犯した罪にさいなまれ、救いを求めて旅に出る姿や、不死身の獅子や地獄の番犬ケルベロスといった魔物たちとの戦いを通し、いかにして英雄となっていったのかを、迫力のアクション満載に描き出す。

見た目も、オーラもドウェイン・ジョンソンはまさにヘラクレス! なんだけど、う〜ん……


ちょっと前に公開した『ザ・ヘラクレス』とは比べ物にならないくらい、しっかりヘラクレスしてますよ。ライオン被ってるし、ヒドラとか、でかいイノシシ出てくるし。
でも、個人的には、ヘラクレス神話をリアルに解釈する、という作品は全くそそられないんだよね。彼のダイナミックさ、荒唐無稽さ、まさに脳筋な展開を現実的な設定に落としこむのは、その魅力を大きく減じちゃって、かなり難しいと思う。
まさか、この作品もそうだとは思わなかった。てっきり、十三番目の功業みたいな話だと思ったんだよなぁ。棍棒は似合ってたけど。
仲間たちは、十二の功業(の元になった戦い)で出会ってきたということだと思うけど、そこはアイコン的に、もっとわかりやすくして欲しかった。


ヘラクレス自体は知ってても、彼の冒険の数々を全て知ってる人は多くはないだろうから、そのまま映画化しても面白いと思うんだよなぁ。何年か前にドラマ(TVムービー?)はあったっけ。


十二の功業では、「アウゲイアースの家畜小屋」が一番好き。川の流れを変えちゃうって、ヘラクレスしかできない大技だと思うんだよね。
それが映画で見たいのに!