Deliver Us From Evil



『NY心霊捜査官』鑑賞


ニューヨーク市警の警察官ラルフ・サーキが、自らの体験をもとにつづった手記「エクソシスト・コップ NY心霊事件ファイル」を映画化した実録サスペンスホラー。ニューヨーク市警の刑事ラルフ・サーキは、動物園で子どもをライオンの檻に投げ捨てた女を逮捕するが、女は何かにとり憑かれたように震えていた。また、別の夜に逮捕した、妻に暴力をふるった男も同じ様子で、ラルフは全く別のこれらの事件を通じて、自分にしか見聞きできない何かの存在を感じとる。ジョー・メンドーサ神父からは、霊を感じる能力を捜査に生かすべきだと助言されるが、ラルフ自身は悪霊や霊感といったものを信じ切れない。しかし、それぞれの事件現場に残された「INVOCAMUS」という謎の言葉を見つけたラルフは、より一層、悪霊の存在を強く感じるようになる。主人公ラルフをエリック・バナ、メンドーサ神父を「ゼロ・ダーク・サーティ」のエドガー・ラミレスが演じた。製作は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジェリー・ブラッカイマー、監督は「エミリー・ローズ」のスコット・デリクソン

メリハリがないという意味では〈パイレーツ・オブ・カリビアン〉シリーズ同様なんだけど、個人的にはこちらの方が好き。


けっこう淡々としていて、現在のスピード演出に慣れてしまっていると、冒頭30分は退屈だなぁ、と思ってたんだけど、現代の映像で30年以上前のオカルトブーム映画を再現しているのね、と気づくと俄然面白くなる。


というか、モンスターもハンターもルールがなく、何でもかんでも物理攻撃やら銃撃で倒す作品ばかりになってしまった今、聖書の読み上げだけで退散できるというのが個人的にツボだと判明w
エクソシズムの段階が、なんか精神療法っぽくて、まぁ、そういうことなんだよね、とも思ったわけですが。


グロ描写は最近の映画としてはキツ目。
意外なことにパラノーマル的描写はなく、サイコサスペンスと偶然という解釈も可能なんだけど、ここはオカルトを信じたほうが一番合理的、という主人公と同じ目線になっていく作りも上手い。