How I Live Now



『わたしは生きていける』鑑賞


「つぐない」「ハンナ」のシアーシャ・ローナンと「ラスト・キング・オブ・スコットランド」のケビン・マクドナルド監督がタッグを組んだ青春サバイバルドラマ。メグ・ローゾフの同名ベストセラーを原作に、終末世界で生きる少女の青春を色鮮やかに描いた。出生時に母親を亡くした少女デイジーは、まだ見ぬ3人の従兄弟とひと夏を過ごすため、単身イギリスへと渡る。複雑な家庭環境のせいで反抗的になっていた彼女は、純真な従兄弟たちとの交流のなかで明るさを取りもどしていき、やがて長兄エディと恋に落ちる。ところが、ロンドンで発生した核爆発テロをきっかけに、第3次世界大戦が勃発。戒厳令がしかれるなか、デイジーたちは軍に拘束されて離ればなれになってしまう。エディと再会するために軍の施設を脱出したデイジーは、荒れ果てた世界へと足を踏み出す。

同名小説*1の映画化。


気づいたら、シアーシャ・ローナンの出演作けっこう観てるんだよなぁ。個人的にポスト・ミア・ワシコウスカw ミアも引き続き追いますが。


少年少女、ポストアポカリプス、超能力、と要素を取り出すと、最近良く見かけるYAものと同じなんだけど、その仕上がりはすこぶるハード。『28日後…』*2に感触が近い。
そもそも、主人公が『ハンガー・ゲーム』などと違って、感情移入しにくいように設定されている。本名ではなくデイジーと名乗り、パンクファッションに身を包んで、中二病丸出しが痛々しいw 


その彼女が極限状態の中で成長していく物語なんだけど、それがかなりハード。初体験し、従妹の母親代わりとなり、残酷なものをいくつも目にし、殺人さえも犯してしまう。
その展開が戦争状態という舞台と乖離してないんだよね。また、他作のように革命戦士になるわけでもないから世界の様子はまるでわからず、その地に足の着いたリアリティと同時に先の見えない恐怖も演出している。


ラストは予定調和を迎えるのか否か。