Sacro GRA




『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』鑑賞


2013年・第70回ベネチア国際映画祭で、ドキュメンタリーとしては史上初となる金獅子賞を受賞した作品。イタリアの首都ローマを囲む環状高速道路GRAに沿って建てられたモダンなアパートに住む老紳士とその娘、シュロの木に寄生した害虫の世界に没頭する植物学者、果てしない交通事故の知らせに休む間もない救急隊員、後継者がいないことに悩むウナギ漁師、年老いたソープオペラの俳優、夢と名声を追う若者など、GRA周辺部に住む人々の暮らしをとらえ、その風景の中からイタリアの光と影や欲望と混沌、そこに生きる人々の息づかいを伝える。ジャンフランコ・ロージ監督がイタロ・カルビーノの名著「見えない都市」にインスパイアされて製作した。

ローマ環状線沿いに暮らす様々な人々を描いたドキュメンタリー。
和風総本家』の密着24時!企画のイタリア版という感じ(違う)


植物の音を聞く学者、没落貴族、日がな一日中お喋りする父娘、ウナギ漁師、救急隊員、その他にも様々な人々が映し出される。
それぞれ面白いんだけど、もうちょい物語的な編集がしてあると思ったんだけどなぁ。もしくは、グランドホテル方式で、登場人物の同時間帯で切り取っていくとか。
なんの説明もないので、墓の移し替えとか何やってるのかさっぱりわからず。


まぁ、そういう演出がないので、一部分だけが切り取られ、それでも人生は続く、という印象は強くなっているけどね。