ARROWシーズン1

やっと『ARROW』シーズン1を見終わる。
『デクスター』*1の長さに慣れちゃってたから、23話は長かったなぁ。


DCコミックのヒーロー『グリーンアロー』のドラマ化。
雰囲気はノーラン版バットマン的なダークでシリアスな方向。


中盤でダレると聞いていたんだけど、もう1話から退屈する。2話も同じ。やめようかと思ったんだけど、デッドショットとか、ロイヤル・フラッシュ・ギャングとか、スレイドさんとか、聞き覚えのあるキャラが出てきてやっと持ち直す。
しかし、最大の功労者はフェリシティ! アメリカ人もやっとメガネっ娘の破壊力に気づいてくれたかw S3以降、彼女が主人公のエピソードだかスピンオフが「オラクル」という題で予定されているとか。やっぱりね〜。


DCキャラの登場、孤島での出来事、オリーのクズっぷり、ローレルのビッチっぷり、トミーのかわいそすぎを推進力(?)として、全体的には楽しめた。ダーク・アーチャーがなんであんな技能を身に着けているのか明かされないのが気になるけど。


DCはドラマが好調だから、映画もこちらに歩調を合わせたほうがいいと思うんだよなぁ。ちゃんと考えてると思うけど。
これでジャスティス・リーグに、また改めて映画用アローとフラッシュが立てられたら、ちょっとしらけるなぁ。


それはさておき。
観ていて気になったのが、ヴィジランテはやっぱ恐ろしいよね。
警察だって間違えるし、腐敗するけど、「法のもとに」という幻想を共有できる一方で、非公認ヒーローであるヴィジランテはお墨付きがなく、彼らの信念しかないんだよね。
それが正しい保証はなく、ヴィジランテだってヴィランと同じく狂ってるんじゃないの? という問いかけが『キリング・ジョーク*2であり、間違っていたのが『プリズナーズ*3(結果的には解決のきっかけになるけど)。
逆に、ジョーカーがバタフライ・エフェクト的な理屈で大局的な正義を成していないとも限らない。それを描いているのが『デッドゾーン*4なのかな。


で、『ARROW』ですが。
オリバーの場合はバットマンよりももっと危うく、彼の拠り所は父の遺した手帳のリストだけ。
それが悪党と信じて狩っていくんだけど、そもそも父が正しいとする理由も説得力もない。
それで正義の名のもとに殺人していくんだから、完全にテロリストだよね。
結果的にそれが正しいからヒーローものとして成立しているけど、行動原理はアーカム的だよなぁ、などと思ってしまいましたとさ。


シーズン2は録画がたまったら見始める予定。