A Noite do Chupacabras



『吸血怪獣 チュパカブラ』鑑賞


南米で目撃されるUMA(未確認動物)で、家畜や人間の血を吸うことで知られるチュパカブラの恐怖を、グロテスクなスプラッター作品を得意とするブラジルのロドリゴ・アラガオン監督が描いた。熱帯雨林に囲まれたブラジル南部のある村では、豊かな土地をめぐってシルヴァ家とカルヴァーリョ家の対立が続いていた。ある日、シルヴァ家の家畜たちが血を抜かれたように死んでいるのが見つかり、続けて一家の父ペドロも惨殺される。カルヴァーリョ家の仕業と思いこんだシルヴァ家の男たちは、銃を手に取り血みどろの抗争を始めるが……。

古き良き作りの怪獣ホラー。


最近のジャンルものはスピード化がなされていて、かなり早い段階で怪獣が出てくるんだよね。
だから、今現在、「古き良き」作り方をされると、その他部分がしっかりしてないと、フラストレーションがたまる一方。


この作品では怪獣が出てくるまでに、血みどろの二家族間の殺し合いがあるから多少は溜飲が下がるけど、それでもチュパカブラ登場まで結構ある。
また、途中でヴードゥー的な怪人が出てくるものの、話に絡まずもったいない。
出てきたら、あとは出ずっぱりのチュパカブラなんだけど、これがどういう生態の生き物なのか全く説明がされない。食事として人間を襲うのか、縄張りなのか、単に殺すのが好きなのか?
まぁ、UMAなんだから、余計な解釈がないのは潔いかもしれないけどw あと造形が目撃例(?)まんまなのも高ポイント。


ラストシーンがまた70〜80年代を彷彿とさせるショットで終わるんだけど、この設定はもっと使えばよかったんじゃないかなぁ。