LE FILS DES TROI MOUSQUETAIRES

さあてお立ち会い。人類史上長高のスーパーヒーローをご紹介しよう。かの三銃士を父に持つその名も〈三銃士の息子〉だ。なにしろダルタニヤンの機知、アトスの気高さ、ボルトスの精力を一身に受け継いでいるのだから天下無敵も道理。そんなヒーローが、美しくも無垢で薄幸のヒロインを救うべく、悪の権化の公爵殿と闘うんだから、コレを見逃す手はない! かのチャップリンも脱帽したとかしないとかいう、ユーモアの神様カミが放つ冒険巨篇。好評『機械探偵クリク・ロボット』に続く脱力必至の物語をご堪能あれ!

『機械探偵クリク・ロボット』*1のカミによる長編


他愛のない、とはまさにこのこと。


勧善懲悪&ご都合主義の子供だましな物語、機略というよりほとんど頓智。アクションシーンは絵にも描けない迫力!的な。
だけど、これがくだらん、と投げる気にはならないし、カミ本人による脱力系ヘタウマ挿絵と合わせて、むしろこの味は癖になる。
クレープ返しとか、脱獄手段とか、純粋に楽しい。


父親のそれぞれの長所を受け継ぐ、三銃士の息子が主人公なんだけど、その三銃士とは、アトス、ポルトス、ダルタニヤン。
母親はアラミスと脳内補完できるのは日本人の特権w


SHERLOCK』人気にあやかって『ルーフォック・オルメスの冒険』*2復刊すればいいのにね。