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『肉』鑑賞


メキシコのホルヘ・ミッチェル・グラウ監督が2010年に発表した作品を、「ネズミゾンビ」「ステイク・ランド 戦いの旅路」などで注目されるジム・マイクル監督が英語リメイクしたカニバリズムホラー。カンヌ映画祭監督週間、サンダンス映画祭などでも上映され、残酷で衝撃的な内容が話題を呼んだ問題作。ニューヨーク州北部の片田舎で、一見すると平凡で慎ましい生活を送るパーカー家は、母親のエマが不慮の事故で他界したことにより、変化を余儀なくされる。美しい姉妹アイリスとローズは、それまで母親が担っていた、一家に隠された「秘密の儀式」を行うことになるが……。

この邦題はどうなんだろう?
物凄くそそられる邦題だとは思うんだけど、これだけでネタはわかっちゃう。ただ、だからこそ、客引きにもなってるから難しいよね。
海外でも、宣伝の時点で人食い一家(言っちゃった)の物語として認知されてたの? それとも、秘密の儀式というのは……ていう紹介だったのなら、邦題によって意図が少なからず削がれちゃってるけど。


人肉食って、究極的な出オチだから題名でそれを知らされると、タネを知ってる手品ショーを見せられてるようなもので、よっぽどのことがないと印象に残らない。
何も映さず、普通の食卓が流れるだけなら色々連想しちゃって不気味だけど、実際に被害者を殺すシーンもあるからそれも薄いし。
キリスト教の名のもとに人肉食を続ける一族、というのが海外では障碍的だったのかな?


ラストは笑えるけど、あとはちょっと期待はずれ。