おとなのかがく
ユニークかつ本格的な付録で話題を集めてきた学研の科学雑誌「大人の科学マガジン」の付録づくりの裏側に迫ったドキュメンタリー。風力で動く巨大オブジェの制作で知られるオランダのアーティスト、テオ・ヤンセンの全長10メートルにもおよぶ作品が、わずか20センチにミニチュア化されて付録になるまでの過程を取材。これまで多くのヒット作を世に送りだしてきた西村俊之編集長のもと、独創的な想像力で50点以上もの科学キットを開発してきた試作屋・永岡昌光が制作した試作品が、日本・台湾・中国という3つの国の職人たちの手を経て、付録として完成するまでを描く。
『大人の科学マガジン』の「ミニ・リノセロス」の号の付録づくりを追ったドキュメンタリー。
まず、「リノセロス」とはなんぞや? ということなんだけど、テオ・ヤンセンのストランドビーストの一種。
名前でピンとこなくても、こういうものを見たことはあるかもしれない。
テオ・ヤンセンはこれらの作品のメカニズムを公開しており、そのコピーが作られることを歓迎している。
それこそが、生命の進化の模倣。
だからミニチュア化も面白がっていた様子。
そのストランドビーストの子供ができるまでが記録されている。
立体物は原型師がいることはよくわかっているつもりだったんだけど、フィギュアではなく、組み立て模型の原型を作る人、というのが今更ながらに新鮮に見てしまった。
試作機は超高精度の模型で、それを設計図にする時点で精度が下がり、さらに量産化する際にまた下がる。
この試作機づくりが激しく面白い。
量産は中国工場で行われるんだけど、ここに日本産業の空洞化も覗けたり。
とにかく、おもちゃ及び職人の仕事を見るのが好きならば必見!
ただ、1500円で観る内容ではないよなぁ。1時間だし、1000円にして欲しかった……
TVなら、要録画レベル。
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