Don Jon



『ドン・ジョン』鑑賞


(500)日のサマー」「ダークナイト ライジング」の人気俳優ジョセフ・ゴードン=レビットが初監督を務めたラブコメディ。家族関係も良好、教会にもきちんと通う真面目な青年ジョンは、女性に関して負け知らず。周囲からは伝説のプレイボーイ、ドン・ファンにちなんでドン・ジョンと呼ばれていた。それでも満足できないジョンは、毎日ネットでアダルトビデオを鑑賞して自慰行為にふけり、理想の性生活を追い求めている。そんなある日、全くタイプの異なる2人の女性と出会ったジョンは、セックス以上の人生と愛を知ることになる。共演にスカーレット・ヨハンソンジュリアン・ムーア

あんまり期待してなかったんだけど、これ面白かったわ。


AV(or エロマンガ or エロゲー etc...)ばかり見て、そこで得た知識を実践しようとして失敗するボンクラ童貞もの、という定型がある。
今作の主人公は、ナンパした女は即お持ち帰るできるプレイボーイ。しかし、完全に脳みそはその定型な中学生男子w


彼の目的は、完璧な女と完璧なセックスをすること。
しかし、理想通りには行かず、ことが終わると、彼女をベットに残したまま、パソコンを立ち上げ、エロ動画でオナニー。
いや、せめて女を帰らせてからにしようよ。


ドゥ〜ン(起動音)→乳→尻→フェラ→騎乗位→後背位→ティッシュ→ゴミ箱、という流れが何度も繰り返され、そのうち起動音が鳴るだけで笑える、という天丼としては誠に正しい形w
たまに、男優が出てきたところでイッちゃってガッカリとか、バカでしょ。あと、1日11回って凄いなw


そんな彼が真の愛に目覚めていく、という筋なんだけど、むしろ、人間関係を構築、理解していく物語なんだよね。
ジムに行っても他の会員とは交流せず、教会の懺悔も機械的。お祈りの数はどうやって決まるのかは彼同様に気になったけどw
バーバラ(スカーレット・ヨハンソン)と付き合うことにしたのも、彼女が完璧な女性ではなく(そう言ってるけど)、自分のナンパに付き合わなかったことに興味がある。
また、バーバラも自分にしか興味が無い人間なんだよね。お互い非常識な主張はしてないのに、この二人はうまく行かなそう、と思わせるホームセンターでのやり取りが上手い。


ジョセフ・ゴードン=レビットが初監督なんだけど、思ってた以上によく出来てるなぁ。
実は、ジュリアン・ムーアとラブシーンやりたいから、監督務めたんだったりしてw