Gallowwalkers



『ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人』鑑賞


ブレイド」シリーズのウェズリー・スナイプスが主演し、恋人を殺され復讐に燃えるガンマンとゾンビたちが死闘を繰り広げる姿を描いたウエスタン・ゾンビ・アクション。アメリカ西部開拓時代。恋人を死に追いやった悪党と手下たちに復讐を果たし、自らも命を絶ったアマン。しかし、アマンの母親がわが子を生き返らせるため神と恐ろしい契約を結ぶ。アマンは息を吹き返すが、同時に彼が殺した悪党たちも「ギャロウ・ウォーカー」と呼ばれるゾンビとなってよみがえり、アマンへの復讐を企てる。復活したアマンは、ゾンビたちとの果てない戦いに身を投じる。

久々のウェズリー・スナイプス(お勤めしてたから)


ウェスタン世界の『ヘルレイザー*1的というか、『ブラスナックル』*2風というか、クリーチャーのデザインはけっこう好き。
全身の皮膚がなくて筋肉むき出しのガンマンとか、尖らせた骨(肋骨?)がたくさん生えた鉄仮面被ってるとか、顔の側面に切れ込みが入ってる女ガンマンとか、口を縫い合わされた真紅のガンマンとか。
ただ、それが全く話に絡んでこないんだよなぁ。


復讐のために命を落とした主人公が、生き返る代償として、彼が殺した相手も復活しちゃう呪い、という設定なので、宣伝にあるようなゾンビとは違うんだよね。
なんでそれが、敵がいろいろな姿になっているのかがまるで説明されず。


しかも、説明不足はそれだけにとどまらず、いきなり口にされる「ギャロウ・ウォーカー」という単語や、スナイプスが逮捕された若者を仲間にする理由が全く語られなかったり、地獄を封じている修道院と前半に出てくる狂信者の街を混同しちゃうような展開、と全編にわたっていて、とりあえず、時系列をわかりやすく整理してもらいたかった。


紹介文だと、悪党に恋人が殺されたように見えるけど、彼女はレイプされて、その子供を生む際に命を落としてしまう。
スナイプスには復讐するな、というキリスト教的赦しが最初にあるにもかかわらず、それも全然回収されないしなぁ。


ウェズリー・スナイプスは相変わらず、カッコ良かったですよ。