Grand Piano



『グランドピアノ 狙われた黒鍵』鑑賞


コンサートホールでの演奏中に命を狙われたピアニストの危機を描くサスペンス。過去の失敗からステージ恐怖症に陥り、演奏から遠ざかっていたピアニストのトムは、5年ぶりに表舞台へ復帰することになる。演奏会にはベーゼンドルファー社製の名器インペリアルが用意され、トムは恩師パトリックが残した難曲の演奏に挑むが、その譜面には「一音でも間違えたら、お前を殺す」というメッセージが記されていた。やがて会場に潜む謎のスナイパーの銃口が自分をとらえていることを知ったトムは、誰にも助けを求めることもできず、絶体絶命の中で演奏を続けるが……。主人公トムにイライジャ・ウッド、謎のスナイパーにジョン・キューザック。「リミット」「レッド・ライト」のロドリゴ・コルテスが製作を務め、本作が長編3作目の新鋭エウヘニオ・ミラ監督がメガホンをとった。

上映中に携帯の電源切らないバカ&ビッチは殺されろ! という裏テーマを持った映画。


ネタバレで書いちゃうんで、観に行こうと思ってる方はスルーしてください。
もう、オチについて突っ込むくらいしか書くことないんだよなぁ。


コンサート中のワンシチュエーションというのは悪くはないんだけど……


天才ピアニストが5年ぶりの復活で、師匠が遺したピアノで演奏することになるが、謎のスナイパーが一音でも間違えたら殺す、と脅迫。しかも、彼にしか弾くことができない超絶技巧曲を要求。敵の狙いは?
というあらすじ。
オチとしては、ピアノには仕掛けがあって、超絶技巧曲が演奏できた時のみ、莫大な遺産の鍵が手に入るというものなんだけど、これが普通の鍵なんだよね。


ピアノ、壊しちゃえばいいんじゃね?


このピアノ自体が名器なんだけど、遺産はそれとは比べ物にならないのだから、コンサートのさなかに脅迫するなんて面倒なことしないで、ピアノを盗んで壊した方は楽だよなぁ。
犯人がピアノを壊さない理由がまるで描かれないんだよね。
ダ・ヴィンチ・コード*1ルービックキューブみたいな仕掛けとか、完璧に演奏して初めて暗証番号が出るとか、はたまた犯人が芸術を愛するがゆえにピアノを壊せないでもいいんだけど、そこが語られないから、全体的にグラグラしている。