Lee Daniels' The Butler



『大統領の執事の涙』鑑賞

「プレシャス」「ペーパーボーイ 真夏の引力」のリー・ダニエルズ監督が、7人の米国大統領に仕えた黒人執事の実話を描いたヒューマンドラマ。綿花畑の奴隷として生まれたセシル・ゲインズは、1人で生きていくため見習いからホテルのボーイとなり、やがて大統領の執事にスカウトされる。キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争など歴史が大きく揺れ動く中、セシルは黒人として、執事としての誇りを胸に、ホワイトハウスで30年にわたり7人の大統領の下で働き続ける。白人に仕えることに反発し、反政府活動に身を投じる長男や、反対にベトナム戦争へ志願兵として赴く次男など、セシルの家族もまた、激動の時代に翻弄されていく。主演は「ラストキング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカー

大統領に使えた主人公の目に映る表のアメリカ史と、活動家となった息子が体験する黒人差別の裏のアメリカ史が30年にわたって描かれる。
ただ、期待していたほどグッとこなかったんだよなぁ。アメリカ人はまた違う感想なのかもしれないけど、本当に概説っぽくて薄味。主人公は、当時の黒人社会としては、上り詰めるレベルの出世を果たすんだけど、恐らく色々あったはずなんだけど、そこは語られれない。
正直言って、『ヘルプ』*1の方が比べ物にならないくらい好き。
リンカーン*2もそうだけど、こういう作品がノミネートされるから、アカデミー賞はあくまでアメリカの賞だということを思い出させてくれるよね。


大統領はオールスターキャストで、アイゼンハワーを演じるロビン・ウィリアムズは久々に見たなぁ。
出てきた瞬間に、犯罪者か狂人にしか見えないジョン・キューザックはやはりニクソン


ウォッチメン*3と時代がかぶるので、その参考として観るのはいいかも。