Die Tur



『ザ・ドア 交差する世界』鑑賞

パラレルワールドに迷い込んだ男を待ち受ける過酷な運命を、デンマークを代表する国際派俳優マッツ・ミケルセン主演で描いたSFサスペンス。浮気相手との密会中に事故で娘を亡くし、人生の全てを失った画家のダビッド。自暴自棄になっていたある日、彼はふとしたことから「もうひとつの世界」に足を踏み入れる。その日が娘を亡くした日であることに気づいたダビッドは、必死の思いで娘を救出。さらに揉み合いになったはずみでその世界にいた自分を殺してしまった彼は、そのままその世界で人生をやり直そうとするが……。

【未体験ゾーンの映画たち 2014】の一本


導き手が蝶であるように、『バタフライ・エフェクト*1オマージュ作品。
やはり、失敗を正そうとすればするほど、事態はこじれていく。また、蝶が面は非常に美しいブルーなのに、裏は汚らしい灰色で、物事の表裏もキレイ事だけでは片付かないことを示しているようにも思える。
複雑な事態に、ドツボにはまっていく様子が、マッツ・ミケルセンの困り顔によく似合うんだよねw


この手の作品の終盤に現れがちなインフレに陥っているのが残念。
つまり、主人公が苦労して見つけた現象が、他の人もどんどん使いはじめるというインフレ。町の住人全員が入れ替わり(らしい)展開は、これを押し進めていたら、別の段階になって面白くなってたような気もするんだよなぁ。


ラストの娘は、書類とか大丈夫なのかしら?