American Hustle



『アメリカン・ハッスル』鑑賞

世界にひとつのプレイブック」「ザ・ファイター」のデビッド・O・ラッセル監督が、1970年代アメリカで起こった収賄スキャンダル「アブスキャム事件」を映画化。詐欺師がFBIに協力し、おとり捜査によって真相を暴いた実話を、「ザ・ファイター」のクリスチャン・ベールエイミー・アダムス、「世界にひとつのプレイブック」のブラッドリー・クーパージェニファー・ローレンスロバート・デ・ニーロラッセル監督作初参加のジェレミー・レナーら豪華俳優陣を迎えて描いた。79年、ラスべガスやマイアミに続くカジノタウンとして開発中のニュージャージー州アトランティックシティ。詐欺師のローゼンフェルドを逮捕したFBI捜査官のディマーソは、司法取引でローゼンフェルドを捜査に協力させ、偽のアラブの大富豪をエサにした巧妙なおとり捜査によって、カジノの利権に絡んだ大物汚職政治家たちを逮捕していく。

ハゲデブのバットマンと、胸元がエロいロイスと、パンチパーマのロケットラクーンと、リーゼントは凄いホークアイと、ヤンママ風のミスティークが共演するコンゲーム


十分に面白いんだけど、コンゲームものとしてはちょっと滑らかさが足りないかなぁ。
ラストの騙しである仕掛けがちょっと唐突に感じてしまった。まぁ、ローゼンフェルドも突然それが閃いたと言ってるからしょうがないんだけど。
『スティング』*1はもとより、『モネ・ゲーム*2にもさり気なさでは負ける。
あと、おとり捜査の標的になる知事はかわいそうじゃない? 汚職政治家と言われちゃうほど悪くないし、そもそも街の発展を願ういい人なんで、そこがモヤモヤ。まぁ、FBIがクソ野郎ということを示す映画だから、その方が際立つけど。


ただ、メインキャストそれぞれのアンサンブルは楽しい。
クリスチャン・ベールの腹はメイクでないのは知ってるけど、激痩せ→マッチョ→デブ、であの心臓の薬本物じゃないよね? まさか、髪の毛もヅラじゃないの?
残念だったのが、ジェニファー・ローレンスが思いの外、あまり話に絡まないんだよね。「Live and Let Die」のシーンとか最高なんだけどなぁ。