Father's Day



『ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた』鑑賞

B級テイストあふれるマニアックなインディーズ映画の数々で注目されるカナダの5人組映像作家集団「アストロン6」が、米トロマ・エンタテインメントのロイド・カウフマンから出資を受けて製作したバイオレンスアクション。エロ・グロ・ナンセンスなどエクスプロイテーション(低俗ジャンル)映画の要素を満載し、世の中の父親ばかりを狙う猟奇殺人鬼ファックマンに父親を惨殺され、自らも片目を失った男エイハブが、復讐のためファックマンを地獄の果てまで追いかける姿を描く。カウフマン自身も出演している。

ああ! これ、30年前にレンタルビデオ屋で流れてるの見たよ!(注:2011年の作品です)


『マン・ボーグ』(())が正直そこまではまらなかったんだけど前売り買っちゃったしなぁ、と半ば仕方なしに足を運んだんだけど、個人的には楽しめましたよ。


『マン・ボーグ』の制作費が8万円に対して、こちらはトロマのロイド・カウフマンの出資(100万だっけ?)を受けての製作で、きちんとお金を使っているのがわかる映画作りに好感が持てるw


内容は、80年代に山のように作られたエクスプロイテーションビデオの上映会に来ている感じ、と書けば、分かる人には伝わるでしょう。伝わらない人は観ない方がいいかなぁ。
奇を衒うことも恥ずかしがりもせず、真面目に80年代のクズ映画の再現を行いつつ、殺人鬼は父親ばかりをレイプするデブ男、という21世紀的アレンジが心地よい(そうか?)
リンジー・ローハンの『ザ・ハリウッド』よりよほどエロいのもいいですよ。

ただ、本当にエロ・グロ・ナンセンスなんで、全くオススメしないけど。