2014年3月号
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/01/25
- メディア: 雑誌
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翻訳は3本。
「スシになろうとした女」……パット・キャディガン
ヒューゴー賞/ローカス賞ノヴェレット部門受賞
木星で活動するため、タコやカニなどの姿に改造した人々はスシと呼ばれていた。
地球からやって来た才色兼備のフライは、事故をきっかけに、自分もスシになることを決意するのだが……
ス、スシ〜!? とまず題名で先制されるw
内容は容姿と能力、差別の問題を描いている。
「フライ」が美しく、「スシ」が醜い、というのも意味を含んでるよなぁ(フライのスペル違うのかもしれないけど)
「没入」 ……アリエット・ドボダール
ネビュラ賞/ローカス賞ショート・ストーリー部門受賞
没入装置という、自分の理想化した姿を見せる機械を装着するのが常識になった未来。
結婚祝いに長生ステーションにやって来た夫婦。
ステーションのレストランで働くクイは、その妻が分厚いアバターに覆われ、おかしいことに気づくが……
こちらも「スシ〜」と似たような話。スシではなく、中華〜東南アジアの料理だけど。
欧米型価値観の侵略、しかし、それは正しいことではない、というのが流行ってるの?
「九万頭の馬」 ……ショーン・マクマレン
アナログ誌読者賞ノヴェレット部門受賞
二次大戦中、ブレッチリー・パークに天才数学者クレルモンを訪ねてきた役人。
彼は、ドイツがミサイルを作っている可能性があるのか教授に意見を聞きに来たのだ。
彼女は1899年に同じようなものを見たことがあると語り始める……
今月号では、これが一番のお気に入り。
美少女(かどうかは脳内補完)天才数学者が、メイドの格好してスパイするだけで、たまらんですよw
19世紀末に、巨大なミサイルが? というスチームパンクではあるんだけど、並行世界でないのは意外に珍しいかも。
SFマガジン読者賞も発表
1位「紙の動物園」……ケン・リュウ
2位「パリンプセスト」……チャールズ・ストロス
3位「真空キッド」……スティーブン・バクスター
4位「ジャガンナート――世界の主」……カリン・ティドベック
5位「ホワイトフェード」……キャサリン・M・ヴァレンテ
毎年、自分のお気入りと読者賞はだいたい重なるんだけど、今年はかなり意外。
「紙の動物園」の1位は異論ないんだけど、パオロ・バチガルピ「小さな供物」はランクインもしてないの〜!?
個人的にはあれがベストだったんだけど、ダメだった?
SF SCANNER特別版は、
"Railsea"チャイナ・ミエヴィル
"Alife the Unseen"G・ウィロウ・ウィルソン
"Jack Glass"アダム・ロバーツ
が紹介。
ミエヴィルは訳されるだろうからとりあえず置いといてw、"Jack Glass"は面白そうだなぁ。
「SF COMIC SHORT-SHORT」第3回
うつろあきこ
今回のは結構好き。
髪の毛、怖ぇw
「タイム・スリップSFM」第23回
1986年3月号。
「大森望の新SF観光局」お休み
「堺三保のアメリカン・ゴシップ」第53回
ディベロップメント・ヘルって何?
ハリウッドが日本漫画の映画化権買って、音沙汰なくなるのは何故? と思ってたんだよね。
「サイバーカルチャートレンド」第50回
変形と合体
「サはサイエンスのサ」第224回
目で見ることと感じること5
ホントに、目は大事にしないとな〜。
鹿野さんはどうやって原稿書いてるの?
「精神の中の物語」第3回
平均七十二歳の男たち
「乱視読者の小説千一夜」お休み
「SFのある文学誌」第27回
演説小説
「近代日本奇想小説史[大正・昭和篇]」第8回
謎のサクセス・ストーリー
気絶連発w
「MAGAZINE REVIEW」は〈アナログ〉誌
"A Quiet Little Town in Minnesota"K・C・ポール
"The Whale God"アレック・ネヴァラ=リー
"Sixteen Million Leagues from Versailles"アレン・M・スティール
が面白そう。
「人間廃業宣言」
シチェス・ファンタ2013後編
結構、日本公開多いね。
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』公開記念小特集のインタビューはなかなか面白いので、マーベル映画好きは必読。
来月の特集は、「「ベストSF2013」上位作家競作」
この予告で、『SFが読みたい!』の1位は見当ついちゃうんだよねw