Simon Werner a disparu...



『消えたシモン・ヴェルネール』鑑賞

フランスの新鋭ファブリス・ゴベールが、登場人物ごとの視点や時間軸、時系列の違いを巧みに生かした物語構造で描いた新感覚ミステリーサスペンス。音楽を米オルタナティブロックを代表するバンド「ソニック・ユース」が手がけた。パリ郊外、パーティに集った若者たちが近くの茂みで死体を発見する。その2週間前、シモン・ヴェルネールという名の高校生が失踪し、教室で血痕が発見されるという事件があった。それから数日後には同じクラスの女生徒レティシアも姿を消すが、シモンとレティシアには特別なつながりもなかった。その翌日、さらに別の生徒が姿を消したことから、誰もが周囲を怪しみ、疑心暗鬼と猜疑心に満ちていくが……。主演は名優イポジット・ジラルドの娘アナ・ジラルド。フランス映画祭2011で上映。13年、劇場公開。

フランス版『桐島、部活やめるってよ*1
題名も似てるけど、映画の構成も似てる。


シモンが行方不明になった数日を、彼に関わりのある4人の視点で描いていく。
ただ、『桐島〜』ほどパズル感、ザッピング感が高くない。四人が共有する時空間がそんなに多くなく、「そういう理由だったんだ」的な驚きが薄いんだよね。
まぁ、こういう映画好きなんで、点数は甘めにつけてもいいけど、個人的にはラストが好きではないなぁ。
散りばめられた謎の真相が呆気ないものなのは結構好みなんだけど、シモン失踪の真相だけがなんか唐突。
また、何度も言及されるサッカー監督に疑惑とかゲイの友人が回収されないのも残念。