L'ecume des jours



『ムード・インディゴ うたかたの日々』鑑賞

フランスの小説家であり、作詞家、ジャズトランペット奏者、歌手など幅広く活躍しながらも、1959年に39歳の若さで他界したボリス・ビアンの名作青春小説「うたかたの日々(日々の泡)」を、「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリー監督が映画化。働かずに暮らせるほどの財産をもち、自由に生きていた青年コランは、無垢な魂を持つ女性クロエと恋に落ちる。盛大な結婚式を挙げ、幸せな日々を送っていた2人だが、クロエが肺の中に睡蓮が芽吹くという不思議な病に侵されてしまう。高額な治療費のために働き始めたコランの人生は次第に狂いはじめ、クロエも日に日に衰弱していくが……。コラン役に「真夜中のピアニスト」のロマン・デュリス、クロエ役に「アメリ」のオドレイ・トトゥ。上映時間95分のインターナショナル版のほか、131分のディレクターズカット版も一部で上映。

ロマン・デュリスが主演で、タイプライターのシーンから始まるから、またか! と思っちゃいました。

ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』*1を映画化。
未読なんで、どこまでが原作通りなのかわからないけど、かなりミシェル・ゴンドリーヴィジュアルセンスと噛み合わせがいい物語。


生理的嫌悪感の薄いシュヴァンクマイエルって感じw


物語の骨格自体は単純なんだけど、その肉付けたる奇妙なガジェットや表現は幻想的であり、悪夢的でもあり、現実なのか心象風景を見せられているのかもわからない。
しかし、病に冒され、金がなくなっていく、という悲劇だけはファンタジーに逃げられない。


ちなみに、観たのはインターナショナル版。ディレクターズカット版も時間が合えば行きたい。