The Conjuring



『死霊館』鑑賞

「ソウ」インシディアス」のジェームズ・ワン監督が実話をベースに描き、全米ではR指定ながらも興行収入1億ドルを突破する大ヒットを記録したホラー。1971年、アメリカ・ロードアイランド州に建つ一軒家に、両親と5人の娘たちが引っ越してくる。古ぼけてはいるが広々とした夢のマイホームに沸き立つ一家だったが、奇妙な現象が次々と発生。娘たちに危害が及んだことから、一家は心霊学者のウォーレン夫妻に助けを求める。夫妻が周囲の土地を調べると、恐るべき血ぬられた歴史が明らかになり、夫妻は一家を救おうと館に巣食う邪悪なものに立ち向かうが……。ウォーレン夫妻にパトリック・ウィルソンとベラ・ファーミガが扮する。

そんなに前情報仕入れてなかったんで、またモキュメンタリー的な作品かと思ってましたよ。また、『ソウ』*1ジェームズ・ワンが監督ってことで、激しくショッカーなものかと思いきや、『悪魔の棲む家*2、『ヘルハウス』*3、『エクソシスト*4……と往年のオカルト名作を彷彿とさせる、非常にオーソドックスな、それ故に質の高いホラー映画が出来上がっている。
色彩や陰影も70年代っぽいんだよね。
ちゃんと敵の正体が悪魔と断定できているのも、70年代的で嬉しい。聖書とカセット・テープという取り合わせはいいよね。


いきなりデカイ音とかお化けが目の前に現れる演出は、さすがに予測がつくんで大して驚かなくなっちゃったんだけど、ありえない場所から手が出てくるのはちょっと苦手。その気持ち悪さが存分に堪能できましたw


好事家をニヤリとさせるラストのセリフもニクイ。


個人的には、悪魔憑きの症状が、独語、徘徊、自傷と精神病のそれと同じなのが興味深かった。
ちょっと疑問なのが、悪魔祓いって、信仰がなせる技だと思ってたんだけど、ここでは技術的な描かれ方なんだよね。
ところで、最近のホラー映画で、呪われた家に鳥がどんどんぶつかってくるってネタをよく見かける気がするんだけど、20〜30年前はあんまりなかったよね? 気づいてなかっただけ?


ベラ・ファーミガはいつ見ても有能な秘書顔でいいなぁw