Le magasin des suicides



『スーサイド・ショップ』鑑賞

髪結いの亭主」のパトリス・ルコント監督が自身初のアニメーション作品として、フランスでベストセラーとなったジャン・トゥーレの小説「ようこそ、自殺用品店へ」を映画化。代々続く根暗な自殺用品専門店に赤ちゃんが生まれたことから、変化していく家族の様子をブラックユーモアを交えて描く。世の中が絶望の空気に覆われ自殺者が後を絶たない都会で、唯一繁盛していたのが、ネガティブ思考のトゥヴァシュ一家が営む自殺専門用品店だった。そんなトゥヴァシュ家に男の子が生まれ、アランと名付けて育てられるが、アランは家族全員と正反対の無邪気で明るい性格だった。両親の必死の教育にもかかわらず、健やかでポジティブな少年へと成長したアランは、店の商品を「自殺できない用品」に変えていってしまう。

『スーサイド・ショップ ようこそ、自殺用品専門店へ』*1の映画化。


劇場に、ルコント直筆のイラストが飾ってあって、結構巧いなあ、と思ったら、昔はBDとか描いてた人なのね。


インタビューで『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』*2が好きと言っていて、バートンの名前が何度か出てくるように、たぶんルコント本人が思っている以上に『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』に似た仕上がりになっている(笑)
とはいえ、その作風とアニメという媒体によって、小説で読んでもかなりブラックな内容がかなりファンタジックな舌触りに化学変化していると思う。


また、「このラストなに?」という原作の最後は、原作者インタビューにもあるんだけど、やはり非難多かったのね(笑)
そんなわけで、アランが想像以上にやんちゃ坊主なんで、原作を読んでいると、スタッフロールが流れるまで、ラストがどうなるのか安心できない。


ちなみに、3Dで観たんだけど、それほど3Dの効果はないかなぁ。