The Empire of Death: A Cultural History of Ossuaries and Charnel Houses
- 作者: ポール・クドゥナリス,千葉喜久枝
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2013/09/12
- メディア: 大型本
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ヨーロッパを主として、世界各地に現存する、人骨で装飾された教会や納骨堂の写真集。
この手のものに興味がある人なら、その写真だけで滿足できるはず。しかし、個人的には解説部分が本当に勉強になった。
完全に、俺得本ですよ。何かのご褒美?
ここで紹介されている施設で訪れたことがあるものは四つ。
日本の旅行ガイドにはもちろん、現地に行っても英語での説明はないので、「あれ、なんだったんだろう?」というオブジェ(骨の)が必ずあるんだけど、その全てが次々に氷解! なるほどなるほど、といちいち首肯。プルガトーリオ・アダルコ教会のベールも、エヴォラのぶら下がりも!
ニアミスしたものも結構あるんだよなぁ。
ポルトガルに多いのは本書で初めて知った。まぁ、ほとんど南なんで、旅行直前に読んでても行けなかったけど。
惜しいのは、ナポリのフォンタネッレ墓地。イタリア語だったからわからなかったけど、入場日お知らせっぽいポスターは見かけたんだよなぁ。あと2年早く出ていれば!
メテオラにもあったのか……
これを眺めて、また旅行プランを考えますよ。
ブオナ・モルテ信心会(イタリア)とカルモ聖母教会(ポルトガル)はかなり見たいんだけど、行ったことない国だと、ヴァルトザッセン・バシリカ聖堂(ドイツ)と聖ニコラウス教会(スイス)の装飾骸骨は、まだ見たことのないタイプだし、この辺を狙いたいなぁ。