The Empire of Death: A Cultural History of Ossuaries and Charnel Houses

死の帝国:写真図説・奇想の納骨堂

死の帝国:写真図説・奇想の納骨堂

骸骨寺好き(あまりいなそう……)必携!
ヨーロッパを主として、世界各地に現存する、人骨で装飾された教会や納骨堂の写真集。


この手のものに興味がある人なら、その写真だけで滿足できるはず。しかし、個人的には解説部分が本当に勉強になった。


完全に、俺得本ですよ。何かのご褒美?


ここで紹介されている施設で訪れたことがあるものは四つ。
日本の旅行ガイドにはもちろん、現地に行っても英語での説明はないので、「あれ、なんだったんだろう?」というオブジェ(骨の)が必ずあるんだけど、その全てが次々に氷解! なるほどなるほど、といちいち首肯。プルガトーリオ・アダルコ教会のベールも、エヴォラのぶら下がりも!


アミスしたものも結構あるんだよなぁ。
ポルトガルに多いのは本書で初めて知った。まぁ、ほとんど南なんで、旅行直前に読んでても行けなかったけど。
惜しいのは、ナポリのフォンタネッレ墓地。イタリア語だったからわからなかったけど、入場日お知らせっぽいポスターは見かけたんだよなぁ。あと2年早く出ていれば! 
メテオラにもあったのか……


これを眺めて、また旅行プランを考えますよ。
ブオナ・モルテ信心会(イタリア)とカルモ聖母教会(ポルトガル)はかなり見たいんだけど、行ったことない国だと、ヴァルトザッセン・バシリカ聖堂(ドイツ)と聖ニコラウス教会(スイス)の装飾骸骨は、まだ見たことのないタイプだし、この辺を狙いたいなぁ。