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『タイピスト!』鑑賞

1950年代フランスを舞台に、タイプライター世界大会に挑む女の子の奮闘を、当時のカルチャー&ファッション満載で描いた作品。故郷の田舎町を飛び出したローズは、あこがれの秘書になるため保険会社に就職するが、すぐにクビを言い渡されてしまう。クビを免れる条件は、彼女の唯一の特技であるタイプライター早打ち世界選手権で頂点に立つこと。上司ルイのもと特訓に励むローズだったが……。ローズ役に「ある子供」のデボラ・フランソワ。

最新技術で描かれたこてこての怪獣(ロボット)映画の対抗馬は、こてこてのスポ根ラブコメである、本作をおいてないでしょう!


田舎出のドジっ子が、唯一の特技を伸ばし、頂点目指す、とこれ以上はないほどの他愛もないお話。


「それがどうした!」(また……)


非常にチャーミングな映画。
ローズ役のデボラ・フランソワがいいんだろうなぁ。ミア・ワシコウスカ系の、パーツパーツは美人じゃないんだけど、総体的にかわいらしい、という女優。
彼女の天然、ドジっ子、でもタイプライターだけは周りが見えなくなる感じがすこぶる自然。甲斐甲斐しい鬼コーチ、ルイの存在もあってなんとなく『のだめカンタービレ』っぽい。
彼女に対する、ベレニス・ベジョがまた美人で存在感がある。


タイプライター早打ち大会は実際にあったらしい。ただ、それに優勝したらセレブ並、というのはファンタジーかな?
必殺技があるわけでもなく、ホントに単なるタイピング大会なんだけど、特訓とかどんどん参加者が削られる本戦の様子は、完全にスポ根モノでやっぱアガるものがありますよ。
個人的には、ローズの最初の一本指打法が好きだったけど。


ロマンス脳的には満足なんだけど、唯一、ルイが彼女を大会で勝たせようとする理由が明確には語られないんだよね。それはなんか一言あってよかったと思うんだけど。
あと、ベタだけど『タイプライター』は挿入曲として使った欲しかった〜


パンフもかわいいので要チェック。