SHORT PEACE



『SHORT PEACE』鑑賞

AKIRA」「スチームボーイ」の大友克洋監督を筆頭に、森田修平、安藤裕章カトキハジメの4人の監督が、それぞれ「日本」をテーマに手がけた4つの短編と、森本晃司によるオープニングアニメーションで構成されるオムニバス。望まぬ縁談を持ちかけられた江戸の町娘・お若は、思いを寄せる火消しの松吉と結ばれないことを嘆いてある行動をとるが、それが恐ろしい事態を引き起こしてしまう(「火要鎮」)。18世紀、深い山中で道に迷った男は、雨宿りに入った祠で、捨てられた傘や着物、道具などの怨念から生まれた物の怪に遭遇。男は傘や着物を修繕し、怨念を鎮める(「九十九」)。戦国時代末期、東北地方の山中に恐ろしい鬼が出現し、近くの村の娘たちをさらっていく。最後に残された村の娘カオは、人の言葉を理解する白い熊のガンボに鬼を退治してくれと救いを求める(「GAMBO」)。近未来の廃墟と化した東京の町に、武装した5人の小隊がある任務を帯びてやってくる。しかし、無人兵器と遭遇したことから戦闘状態に突入し、小隊の運命は狂い始める(「武器よさらば」)。

良くも悪くも、オタクという言葉が鄒衍する前の、70〜80年代の同人誌みたい。


いや、まぁ、確かに非常に質が高いアニメーションのオムニバスなんだけど、なんか自己完結(満足)で終わってるんだよね。「火要鎮」は絵はそれこそ至高と言っても過言ではないけど、「え? 終わり?」って感じだし、「GAMBO」は物語の一部だけを観ている感じ。
「九十九」は、コンセプトデザインの岸啓介自身のスタンスや嗜好が前面に現れていながら、しっかりとエンタメとしても開かれていて、個人的には一番好きかな。
武器よさらば」は面白かったけど、イマイチ感想ないんだよなぁ。


ちなみに、パンフは超豪華。