2013年9月号

今月の特集は、いつの間にやら恒例となったガイド特集サブジャンル別SFガイド50選」
もう、『夏への扉』は挙げなくてもよくない?


それよりも、今月は新☆ハヤカワ・SF・シリーズの第二期ラインナップが発表!

『白熱光』グレッグ・イーガン
『レッドスーツ』ジョン・スコルジー
『オマル』ロラン・ジョヌフォール
『オマルの征服者』ロラン・ジョヌフォール
『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』チャールズ・ユウ
『vN』マデライン・アシュビー
『王たちの道(1)』ブランドン・サンダースン
『王たちの道(2)』ブランドン・サンダースン
『王たちの道(3)』ブランドン・サンダースン
『紙の動物園』ケン・リュウ
複雑系王子』ハンヌ・ライアニエミ
『クロックワーク・ロケット』グレッグ・イーガン

『白熱光』が今年の12月にスタートし、第1期と同じく隔月刊行。


個人的に一番楽しみなのはケン・リュウの短篇集。
『オマル』と『オマルの征服者』はフランスSF。
『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』は内容も面白そうなんだけど、円城塔翻訳で話題になりそう。
『vN』は美少女ロボットもの。三部作というのが引っかかる。
正直再考願いたいのは『王たちの道』。1巻を三分冊商法を銀背でもやりますか。しかも、これまでに大量に積み上げてきた途中で翻訳ストップの屍が……


翻訳はないかと思ったら1本。
「ナイト・トレイン」……ラヴィ・ティドハー
大蛞蝓が引く列車を舞台にした、暗殺者との攻防。
「ストーカー・メモランダム」*1の続きでなくて残念、と思ったら、このごった煮感はなかなかイケる。
『ルディード・ストリート・ステーション』*2と味が似てるかな。
1行目の"彼女の名前はモリーではなかったし、ミラーシェードであれ何であれ、眼鏡はしていなかった"が踏み絵になっているような作品で、これで引いちゃう人もいるかも。


「タイム・スリップSFM」1965年9月号。


大森望の新SF観光局」第34回
"日本SFの夏"の見取り図


堺三保アメリカン・ゴシップ」第47回
ルーカスとスピルバーグによれば、映画の未来は暗いとのこと。


「SF挿絵画家の系譜」第89回
松野一夫のモダニズム


「サイバーカルチャートレンド」第45回
Webアプリ


「サはサイエンスのサ」第219回
だいたいあってると、似ているようでゼンゼン違うこと(その2)


「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、ヒアルロン酸ハダカデバネズミはホントにかわいそうな名前だよな。
香山リカは、予防的治療


「乱視読者の小説千一夜」第31回
ヘイニングによるL・P・デイヴィスのベスト


「SFのある文学誌」第21回
貫名駿一『千万無量 星世界旅行』
金色夜叉』が翻案とは知りませんでした。


「パラフィクション論序説」お休み


「近代日本奇想小説史[大正・昭和篇]」
『悪魔バトラ』の激しいパチモノ感!(笑)


「MAGAZINE REVIEW」は〈アシモフ〉誌
"The New Guys Always Work Overtime"デイヴィッド・エエイック・ネルスン
"The Golden Age of Story"ロバート・リード
"Through Your Eyes"リンダ・ナガタ
が面白そう。


「人間廃業宣言」
ナチス・ゲテモノ映画(前篇)


ギレルモ・デル・トロ・インタビュウ
伊藤潤二が好きとは! やはり只者ではないな……


来月の特集は、「SFコミック」