Kon-Tiki



『コン・ティキ』鑑賞

「コン・ティキ号」と名付けたいかだで8000キロの太平洋横断に挑戦した男たちの実話を映画化し、第85回アカデミー外国語映画賞にノミネートされた海洋アドベンチャードラマ。1947年、ポリネシアのファツヒバ島で現地民と暮らしながら研究を続けていたノルウェーの人類学者トール・ヘイエルダールは、「ポリネシア人の祖先が南米から海を渡ってきた」という学説を発表するが、誰にも信じてもらえない。そこでトールは、自説を証明してみせるため、1500年前と同じ材料や方法でいかだを作り、5人の仲間とともに風と波を頼りに8000キロにわたる太平洋横断に挑む。アカデミー賞のほか、ゴールデングローブ賞でも外国語映画賞にノミネートされた。製作に「戦場のメリークリスマス」などを手がけた英国人プロデューサーのジェレミー・トーマス。

コン・ティキ号と聞くとジンギスカンの歌声*1がまず脳裏に響くんだけど、一般的には『コン・ティキ号探検記』*2で有名なヘイエルダールの実話を元に映画化。


際立って印象的なシーンはないんだけど、緩急の付け方もよく、かなり優等生的な作り。
トール・ヘイエルダールの、幼年期からの性格とウィークポイントをコンパクトに見せ、彼の自説発見から航海に乗り出すまでもテンポいい。あまりに展開早すぎて、都合良過ぎにしか見えないほど(笑)出港してからは歩みが遅くなるんだけど、これは海流に乗れうかどうかが最大の問題だからなんだよね。終盤の岩礁越えは「うそーん」という感じで笑える。
それにしても、20世紀も随分経ってるのに、よくこんな冒険航海をしたよなぁ。現実はどうなのかわからないけど、ヘイエルダールがあまりに楽天的な独裁者にしか見えないんだけど、クルーに不満はなかったのかなぁ。原作が読んでみたくなった。


エピローグはちょっともの悲しい。


夏休み映画として、もっと大きく公開してもよさそうな作品だけどなぁ。