2013年8月号

今月は、『〈幻想と怪奇〉天使と悪魔』
あまりにひどかった昨年号のせいで、かなり及び腰だったけど、あれに比べれば今回はいい方かな。


翻訳は3本
・「刑罰」……ヘンリイ・スレッサー
天の法廷に引き出される天使。
彼に課される刑は?
既訳作品だけど、スレッサーのこういうショートショートはいいね。


・「ミリアムの奇跡」……セシル・スコット・フォレスター
ナチスによる人狩りで囚えられた少女。
彼女は奇跡を信じていたが……
まさに天使と悪魔の物語。
客観的には救いがなく、主観的には奇跡が起こる。
パラノーマル成分はないんだけど、今月ではこれがベスト。


・「ボールを追って」……ジョン・コリア
落ちこぼれ悪魔。
地獄のラグビーチームに入りたいがため、ボールにする魂を探すことに。
上級悪魔でさえ敬遠するような、糞真面目な男を標的にするが……
なんか、『アザゼルさん』で脳内変換(笑)


国内作品は以下。
「天使が来たりて」……井上雅彦
「霧屍疸村(きりしたんむら)の悪魔」……三津田信三
「悪魔はあくまで悪魔である」……都筑道夫


正直、都筑道夫以外は文体が合わず、読み飛ばし。


来月の特集は、『ジャック・リッチー』なので買わねば。