Evil Dead



『死霊のはらわた』鑑賞

サム・ライミの監督デビュー作で、一躍その名を世界に広めたスプラッターホラー「死霊のはらわた」(1981)をリメイク。薬物依存症のミアは、リハビリのため兄や友人たちと5人で山奥の小屋を訪れるが、そこで禁断の「死者の書」を見つけて死霊を甦らせてしまう。姿なき死霊にとりつかれたミアは豹変し、次々と仲間たちを襲っていく。ウルグアイ出身のフェデ・アルバレス監督がメガホンをとり、ライミとオリジナル版で主演したブルース・キャンベルがプロデューサーとして参加している。

オリジナルは全く記憶に残っておらず。それとも、観てないのかなぁ……
ハーバート・ウェストは『死霊のしたたり』*1か……


というわけで、思い入れゼロの感想。


奇をてらうことなく、映画として、堅実に作られている。
アッシュなどは登場せず、全く別個の作品。
ヤク中のミアの治療のために山荘にやってくるんだけど、その設定がホラー映画として上手く働いている。彼女はおかしなものがいるから早く帰りたい、と訴えるものの、仲間はそれは禁断症状による幻覚だと思って信用しない。しかし、神の視点(観客)としては、彼女の意見は正しい。その両者の齟齬に説得力があり、そこにホラーを生み出す。
スラッシャー描写としては、ネイルガン、カッター、注射器、と身近な道具が痛々しさを増す。特に、注射針を引きぬくシーンが……
しかし、終盤のチェーンソーには心が踊る(笑)続編を意識させるような、ニヤリ描写もあるし。


エンドクレジット後に出てくるのは……